短期金融市場と長期金融市場の違い

金融取引が行われる市場の総称を「金融市場」と言いますが、これには「短期金融市場」と「長期金融市場」の二つがあり、日々様々な要因で動いています。また、金融市場の動向は、外国為替市場や株式市場などにも影響を及ぼしています。

一般に金融市場は、外国為替市場株式市場などに比べて、いまいちイメージがしずらく、どのようなものかよく分からない方も多いのではないでしょうか? ここでは、日本の短期金融市場と長期金融市場の概要や違いについて、簡単にまとめてみました。

短期金融市場について

短期金融市場は、1年以内の短期資金のやりとりをする市場の総称をいいます。これは、金融機関だけが参加できる「インターバンク市場」と、金融機関以外の事業会社や機関投資家なども参加できる「オープン市場」の二つがあります。現在、日本では、インターバンク市場には、コール市場手形市場銀行間預金市場などがあり、またオープン市場には、現先市場レポ市場TDB市場CP市場CD市場などがあります。

長期金融市場について

長期金融市場は、1年以上の長期資金のやりとりをする市場の総称をいいます。これは、大きく分けて、株式や債券が取引される「証券市場」と、金融機関等による長期貸出が中心である「長期貸付市場」の二つがあり、通常、長期金融市場と言った場合は「証券市場」を意味することが多いです。また、証券市場は、「株式市場」と「債券市場(公社債市場)」に区分されるほか、機能面では発行市場流通市場に区分されます。

短期金融市場と長期金融市場の違いについて

短期金融市場と長期金融市場の違いを簡単にまとめると、以下のようになります。

●短期金融市場は、1年以内の短期資金のやりとりをする市場の総称なのに対して、長期金融市場は、1年以上の長期資金のやりとりをする市場の総称である。

●短期金融市場は、資金貸借が中心で、金利が形成される市場なのに対して、長期金融市場は、債券取引や株式取引などが行われる市場であり、対象範囲が非常に幅広い。

●どちらも指標は「金利」であり、日本において、短期金融市場の指標金利は「無担保コールO/N物レート」で、また長期金融市場の指標金利は「新発10年物国債利回り」である。

※株式市場は、長期金融市場に含まれるが、株価が形成される市場であり、金利が形成される市場とは異なるので、市況情報においては、外国為替・金利・株式というように、別個の区分となっている。