地銀と第二地銀の違い

地域に根差した金融機関と言えば、いくつかありますが、その中でも「地方銀行(地銀)」と「第二地方銀行(第二地銀)」は身近な存在ではないでしょうか? 東京や大阪などを除けば、各都道府県にある地方銀行は、地元の有力銀行として利用されている方も多いのではないかと思います。

一般に地方銀行と言った場合、地銀と第二地銀の両方を指しますが、行政やメディアなどでは、その沿革の違いから「地銀」と「第二地銀」を区別することも多いです。ここでは、「地銀と第二地銀の違い」について、簡単にまとめてみました。

地方銀行について

地方銀行とは、「第一地方銀行」とも称され、全国地方銀行協会に加盟する地方銀行をいいます。これは、金融庁の銀行免許一覧では「地方銀行」の欄に記載される銀行で、永年にわたって、地域金融の担い手として、地元に張り巡らした稠密な店舗・ATM網等を通じて、個人の顧客や中堅・中小企業の取引先の多様なニーズに応える金融サービスを提供しています。

第二地方銀行について

第二地方銀行とは、「第二地銀」とも略され、第二地方銀行協会に加盟する地方銀行をいいます。これは、金融庁の銀行免許一覧では「第二地方銀行」の欄に記載される銀行で、大半が相互銀行(1951年制定の相互銀行法に基づき、無尽会社が転換した中小企業向けの金融機関)が前身であり、金融自由化の中で、1989年から1992年にかけて全て普通銀行に転換しました。

地方銀行と第二地方銀行の違いについて

地方銀行は、都市銀行に対比して使われる用語で、各都道府県に本店を置き、近隣の地域に営業を展開している銀行のことをいいます。現在、地銀と第二地銀は、どちらも同じ普通銀行であり、業務面では特に違いはありませんが、一方で沿革面(歴史的な経緯)から以下のような違いがあります。

●地銀は、第二地銀と比べて、旧国立銀行の流れをくむなど、古くから地方(東京や大阪などを除く都道府県)の有力行として経営地盤を築いている(都銀は、地方では地銀の後塵を拝すことも多い)。

●地銀は、第二地銀と比べて、経営規模が大きく、また経営体力が強く、戦後に破綻したところがない(第二地銀は、バブル崩壊後に10社超が破綻)。なお、昨今では、人口減少が続く中、地銀と第二地銀が生き残りをかけて銀行持株会社を作るなど、地銀同士のグループ化が進行している。

●地銀は、全国地方銀行協会に加盟しているのに対して、第二地銀は、第二地方銀行協会に加盟しており、沿革面で業界団体が異なることから、共同事業や協力体制などで異なる。