現金と資金と金銭の違い

日常生活の中で、「代金は現金で支払う」、「購入する資金はある」、「この人とは金銭感覚が合わない」というように、お金に関して「現金」や「資金」、「金銭」といった言葉をよく使うのではないでしょうか? この三つは、どれもお金を意味する「金(きん)」が入りますが、一方で各々の言葉で意味合いや使い方は異なります。

ここでは、似た感じのする言葉である「現金」と「資金」と「金銭」について、その概要や違いを簡単にまとめてみました。

現金について

現金は、「キャッシュ」とも呼ばれ、現在、世の中に通用している貨幣のことをいいます。これは、特定の国や地域で通用力を有する通貨における紙幣硬貨のことで、日本では、日本銀行券(紙幣)と政府発行の貨幣(硬貨)が該当します。また、簿記上では、通用の貨幣のほか、すぐに貨幣に換えられる小切手手形なども該当します。

<本用語の使用例>

・今、手持ちの現金がない
・コンビニのATMで現金を引き出す
・何度確認しても現金の残高が合わない

資金について

資金は、ある目的のために必要な元手(金銭)をいいます。これは、個人の生活や事業の運営、ファンドの運営、財政の運営など各種活動に対して用意され、使われる金銭であり、また経済活動の主体によって、財政資金や産業資金、消費資金などに分けられます。

<本用語の使用例>

・老後に必要な資金は、3,000万円とも言われる
・なんとか資金をやりくりして開業にこぎつけた
・今年に入り、不動産市場に持続的に資金が流入している

金銭について

金銭は、日常的には、お金のことや貨幣の総称をいいます。これは、例えば、「金銭感覚」や「金銭管理」、「金銭授受」、「金銭欲」、「金銭トラブル」というように、他の用語と組み合わせた複合語でもよく用いられます。

<本用語の使用例>

・最後には金銭で揉めることも多い
・スマホ決済は、金銭の管理に便利である
・特別の寄与で相続人に対して金銭の支払いを請求できる

現金と資金と金銭の違いについて

最後に「現金と資金と金銭の違い」を簡単にまとめると、現金と金銭は、貨幣という意味合いから似ているのに対して、資金は必要な元手という意味合いから大きく異なっています。

・現金:世の中に通用している貨幣
・資金:必要な元手
・金銭:お金のことや貨幣の総称