資産運用の本質を考えましょう!
資産運用では、主なプロセスとして、金融商品の「購入」「保有」「売却」の3段階があり、最終的な運用成果は、金融商品を売却して初めて分かります。そのため、普段の運用にあたっては、各段階毎に適切な判断が必要となります。
ここでは、資産運用の各段階毎のポイントについて、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
金融商品の購入について
金融商品の購入にあたっては、「商品の選択」と「購入のタイミング」がポイントになります。また、投資商品では、相場状況によって、投資マインドが影響されることも多いです。
|どの商品をいつ買うかが収益の出発点
・特に購入のタイミングが重要
・どんな良い商品でも、タイミングが悪ければ儲からない
|商品選択の情報は豊富、判断は比較的容易
・商品選択は、仕組みやパフォーマンスのチェックがポイント
|購入タイミングの情報は曖昧、判断は困難
・自分の相場感で購入タイミングを判断することが必要
・各人の運用スタンスによって、購入タイミングが異なる
-短期運用:相場上昇期(短期勝負で意外と難しい)
-長期運用:いつでも(ドルコスト平均法)、相場低迷期(逆張り)
|人の心理、投資、収益
・相場加熱期
-投資マインドが社会全体で高まる
-他の人が儲かっているのを見て、投資を始めるようになる
-投資スタンスが短期志向(短期で儲ける傾向)になる
-短期で運良く儲けられる人は非常に少ない
-多くの人は相場下降期で含み損を抱え、投資マインドが縮む
・相場低迷期
-投資マインドが社会全体で低い
-他の人がやらないので自分もやらない
-この時期、投資を行うには、しっかりとした相場感が必要
-中長期の逆張りで良い商品を安く買うことがポイント
-ある程度の期間、我慢することも必要(時間に負けない)
-相場が上昇期に入った場合、収益は大きく拡大する
金融商品の保有について
金融商品の保有にあたっては、「資産の管理」と「市場環境の把握」がポイントになります。
|資産の管理が重要
・一旦運用を始めたら、放っぽりぱなしにしない
・金融機関の取引報告書以外に自分でも管理する
・運用資産を時価で把握する(当初からの増減)
・損益の総合評価は、実現損益と評価損益の和で考える
・頻繁に出し入れしない(運用成果が分からなくなる)
・インカムゲインの内容をチェックする
|市況環境の把握が重要
・購入した商品の値動きをチェックする
・購入した商品と市況のパフォーマンスを比較する
・今後の市況動向を自分で予測する(仮説と検証)
・買い増しを検討したり、ヘッジとなる商品を利用する
・益出しや損切りのタイミングを図る
金融商品の売却について
金融商品の売却にあたっては、理性(知識と経験)に基づいた、的確な判断がポイントになります。
|売り時の決定
・売り時は誰も教えてくれない、自分の判断が全てである
・自分の相場感が収益を決定する
・目標収益や損切りポイントをある程度決めておく
・感情ではなく、合理的な判断で行う
|中長期投資における売買
・ある程度、収益を実現化していく
・実現益による評価損のバッファーを作る
・実現益による再投資を行う
・運用商品は分散効果を重視する
|欲と理性との戦い
・儲かり出した時こそ、欲に打ち勝つ
・機会利益は全て取れない
・機会利益は常に存在する