投資と投機の違い

資産運用において、高いリターン(利益)を目指すものに「投資」と「投機」の二つがあります。この二つは、安全・確実に貯めることを主体とした「貯蓄」と比べて、リスクを積極的に取って、殖やすことを主体としたものです。

一般に投資と投機は、日常的に曖昧に使われることが多く、また多くの方は、その意味合いを漠然と認識されているのではないでしょうか? ここでは、「投資と投機の違い」について、簡単にまとめてみました。

投資について

投資(とうし)は、広義には、将来の収益を期待して、資金を支出することをいいます。これは、個人の資産運用においては、中長期の視点で、株式や債券、投資信託、ETF、ETN、REIT、変額年金保険、外貨預金、外国債券などの「金融資産」、金や銀、プラチナ、不動産(賃貸物件・投資物件)などの「実物資産」に資金を投入して、中長期のスパンで収益(インカムゲインキャピタルゲイン)を得ることを目的とした経済活動と言えます。

投機について

投機(とうき)は、将来の価格の変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる売買行為のことをいいます。これは、個人の資産運用においては、短期的な価格変動(値動き)に着目して、短期的な利鞘(キャピタルゲイン)の獲得を主な目的とした資産運用取引であり、具体的には、株式の信用取引、株価指数の先物・オプション取引、商品先物取引、外国為替証拠金取引、CFD取引などがあります。

投資と投機の違いについて

投資と投機の違いを簡単にまとめると、以下のようになります。

●利益を得る時間軸に関して言えば、投資は、中長期の視点で収益を期待する(得る)ことを目指しているのに対して、投機は、短期的な価格変動に注目して、短期的な利鞘の獲得を目指している。

●リスクとリターンに関して言えば、投機は少ない資金で大きなリターン(収益)を上げるために、投資と比べて、レバレッジをかけて、より大きなリスクを取ることが多い。

●リスク分散に関して言えば、投資は「分散投資」をすることがあるのに対して、通常、投機は「集中投資」である。

●株式取引に関して言えば、現物取引の中長期の株式保有は「投資」であり、一方で信用取引の短期売買は「投機」であると言える。