新発10年国債利回り
読み方: | しんぱつじゅうねんこくさいりまわり |
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分類: | 金利 |
新発10年国債利回りは、新規に発行された、償還期間10年の国債の流通利回りをいいます。これは、日本の金融市場において、現在、長期金利の代表的な指標となっており、日々公表されています。
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国債と長期金利について
国債は、債券市場の中で発行残高と流動性が最も高く、また国が発行する債券で信用度が高く、売買も非常に活発なため、世界各国で長期金利の指標として広く活用されています。
一般に長期金利は、企業が設備投資などの長期資金を銀行等から借りる際の金利や、個人が住宅ローンなどを組む際の金利に大きな影響を与えるため、その動向(新発10年国債利回り等)を把握しておくことは重要と言えます。
長期金利の指標の変遷について
日本では、その昔、既発10年国債の中から、発行量や販売高が多い、クーポンレートがその時々の流通利回りに近い、保有が偏っていないなどの条件を満たした銘柄を「国債指標銘柄」としていました。
その後、市場環境の変化により、売買の中心が既発10年国債から新発10年国債に移ってきたため、1999年3月から「直近の新発10年国債の利回り」を長期金利の指標とするようにしました。
本来、国債は必ずしも毎月発行されるものではありませんでしたが、1965年以降、毎月発行されており、そのつど長期金利の指標となる対象銘柄が交代しています。