無担保コールO/N物レート

読み方: むたんぽこーるおーばないとものれーと
英語: Uncollateralized overnight call rate
分類: 金利

無担保コールO/N物レートは、コール市場における無担保での資金貸借のうち、約定日に資金の受払を行い、翌営業日を返済期日とするものにかかる金利をいいます。

現在、本レートの呼称は様々で、日銀では「無担保コールO/N物レート」と「無担保コールレート(オーバーナイト物)」を主に使い、また市況情報やニュースなどでは「無担保コール翌日物金利」や「無担保コールオーバーナイト金利」といった呼称も使われます。

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無担保コールO/N物レートの位置づけ

無担保コールO/N物レートは、日本の金融市場の代表的な短期金利で、また日本銀行の金融調節の操作対象(政策金利)にも採用されています。ちなみに、コールという名称は、「Money at call=呼べばすぐ返ってくるほど短期の資金の貸し借り」であることに由来します。

無担保コールO/N物レートの概要

無担保コールO/N物レートの誘導

日本銀行は、金融政策決定会合において、金融経済情勢の検討の下で金融市場の調節方針を決定しており、その中で「無担保コールO/N物レート」の誘導水準(目標)を示しています。また、日銀が本金利を政策金利に採用している理由として以下が挙げられます。

◎無担保コール翌日物取引が金融機関の当日の資金過不足の最終調整の場であり、資金供給・吸収オペレーションによる誘導が比較的容易であること。

◎他の取引のレートの判断基準になりやすいこと、また期間が長めの金利形成にも影響を与えやすいこと。

なお、日銀のウェブサイトでは、毎営業日に「コール市場関連統計(速報・確報)」において、無担保コールO/N物レートの水準(平均、最高、最低)を公表しています。

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