上場投資信託(上場投信)

上場投資信託(上場投信)は、「ETF」とも呼ばれ、金融商品取引所(証券取引所)に上場し、取引されている投資信託をいいます。

大きく分けて、運用成果が株価指数や商品指数などに連動して運用される「指数連動型上場投資信託」と、金価格や原油価格などに連動して運用される「指数連動型以外の上場投資信託」の2つがあり、現在、その多くは前者の指数連動型上場投資信託となっています。

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上場投資信託(上場投信)の主な投資対象

上場投資信託(上場投信)には、日本の証券取引所に上場されている「国内ETF」と、海外の証券取引所に上場されている「外国ETF」の2つがあり、また外国ETFでも、日本の証券取引所に上場されているものもあります。

現在、東京証券取引所では、多くの上場投信が日々取引されており、主な投資対象には、以下のようなものがあります。

|国内株価指数

日経平均株価(日経225)
日経株価指数300(日経300)
JPX日経インデックス400
TOPIX(東証株価指数)
TOPIX Core30
TOPIX-17(業種別株価指数)
東証REIT指数
・銀行業株価指数
・Russell/Nomura Small Cap Core インデックス
・MSCI日本株最小分散インデックス
・FTSE Blossom Japan Index 他

|海外株価指数

MSCI-KOKUSAI(日本を除く世界の先進国)
MSCIヨーロッパ(欧州)
ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(米国)
S&P500(米国)
NASDAQ-100(米国)
ユーロ・ストックス50(ユーロ圏)
FTSE100(英国)
上海50(中国)
CSI300(中国)
KOSPI200(韓国)
ボベスパ指数(ブラジル)
FTSE/JSE AfricaTop40指数(南ア) 他

|商品・商品指数

Bloomberg Commodity Index
・金
・銀
・白金
・パラジウム
・貴金属バスケット
・原油 他

上場投資信託(上場投信)の主な特徴

上場投資信託(上場投信)は、オープン型投資信託の「インデックスファンド」とは仕組みが大きく異なり、株式と同じように4桁の証券コードが割り当てられ、その価格は証券取引所の立会時間中は常に変化しています。また、その取引(売買)は、株式と同じように証券会社を通じて、いつでも行うことができます。

・証券取引所に上場している(市場価格で取引)
・商品内容が指数に連動するなど分かりやすい
・通常の投資信託と比べて信託報酬などコストが安い
・株式と同じようにいつでも売買ができる
・指値注文や成行注文などができる
・信用取引(買い建て、売り建て)ができる
・少ない資金でリスクを分散できる
・投資判断や損益把握が容易である

上場投資信託(上場投信)の基本事項

上場投資信託(上場投信)は、少額の資金で、機動的なインデックス運用をする場合に非常に便利です。

取扱機関 証券会社
リターン インカムゲイン(分配金)
キャピタルゲイン(売却益)
リスク 価格変動リスク(基準価格)
運用リスク(基準価額と指標価格の乖離)
為替リスク(外国EFFなど)
信託期間 無期限
取引単位 銘柄により異なる
注文方法 銘柄名(銘柄コード)
売りか、買いか
株数
成り行きか、指し値か
注文期限
換金性 いつでも時価で売却可能
税金 株式と同様の課税関係

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