外貨MMF
外貨MMFは、「外貨建てMMF」とも呼ばれ、外国で設定され、日本に持ち込まれて販売される外国投資信託の一種をいいます。これには、ドル建てMMFやユーロ建てMMF、豪ドル建てMMFなど様々な種類があり、組み合わせて運用すると気軽に国際分散投資ができ、また運用の基本は「円高で預け、円安で戻す」です。
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外貨MMFの仕組み
外貨MMFは、対象通貨の高格付け債券や短期金融商品を中心に運用され、信用リスクの軽減や資金の流動性の確保が図られているため、外貨建て元本の安全性は非常に高いですが、一方で為替リスクは常にあります。なお、MMFとは、「Money Market Fund(マネー・マーケット・ファンド)」の略です。
◎収益については、運用実績に応じて毎日分配が行われ、毎月最終取引日にその月の分配金がまとめて元本に再投資される。
◎途中換金に制約がないため、いつでも手軽に購入・換金することができ、流動性に優れている。
◎外貨預金とは異なり、外貨送金や外貨両替、外貨引出しなどはできないが、一方で外貨預金と同様、外債や外国投信などの償還金や売却代金等の受入れなど、外貨投資の受け皿として使える。
外貨MMFの主なポイント
外貨MMFは、外貨預金と商品特性が大きく異なり、主なポイントとして以下が挙げられます。
・外国投資信託の一種(申込手数料や解約手数料は不要)
・実績配当(月末に再投資され、1カ月複利効果)
・受け渡しは翌取引日(海外と日本の金融機関の営業日で)
・割安な為替手数料(通常の外貨預金より為替手数料が安い)
・高い換金性(留保期間がなく、購入日の翌取引日以降は換金自由)
外貨MMFの基本事項
外貨MMFは、外貨預金以外で、証券会社や銀行などで安定した外貨運用をする場合に活用できます。
取扱機関 | 証券会社、銀行など |
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リターン | インカムゲイン(収益分配金) キャピタルゲイン(売却益) |
リスク | 為替リスク(外国為替の変動、円高) 価格変動リスク(基準価格) |
関連マーケット | 外国為替市場、短期・長期金融市場(該当国) |
通貨種類 | 米ドル、ユーロ、豪ドル、カナダドル、NZドル、英ポンド、南アフリカランド、トルコリラ・・・ |
預入金額 | 金融機関毎に異なる |
預入期間 | 無期限 |
分配金 | 実績配当(1カ月複利、元金に自動的に再投資) |
換金性 | いつでも可能 |
税金 | 分配金:申告分離課税または申告不要 為替差益:申告分離課税 |