金ミニ取引
金ミニ取引(金先物ミニ取引)は、「金現金決済先物取引」とも呼ばれ、東京商品取引所が提供する金の商品先物取引をいいます。これは、通常の金現物先物取引(金標準取引)の取引単位が1キログラムであるのに対して、リスク許容度の低い市場参加者にも配慮して、取引単位を標準取引の10分の1である100グラムとし、小口化してあります。また、リスク管理面で「ロスカット制度」が設けられており、委託者(顧客)の選択により、適用できるようになっています。
なお、ロスカット制度とは、商品取引員(受託会員)が定める取引約款等に基づいて、予め顧客が示した「損失の限度」に達した際に、事前に決められた方法によって、ミニ取引の建玉(ポジション)を手仕舞う注文を商品取引員側で執行し、損失の限度を超える「大きな損失」の発生を極力防ぐことを目的としたものです。
※東京商品取引所の金取引には、「金(標準取引、ミニ取引)」と「東京ゴールドスポット100(限日現金決済先物取引)」がある。
※具体的なロスカット制度の中身は、商品取引員によって異なる。
金ミニ取引の主なポイント
金ミニ取引は、金ETFなどよりリスクは高いですが、その仕組みをよく理解すると、国際商品(コモディティ)の代表的な商品の一つである「金」の価格変動で高い収益を上げることができます。(主なポイントは、以下のとおり)
・取引単位が100gの小口化した金先物取引
・現物の受け渡しのない、差金決済取引
・買いからでも売りからでも取引ができる
・少額の資金で取引ができる(レバレッジ効果)
・短期間でも利益の機会が豊富
・他の金融商品と相関性が低い
・元本が保証されず、ハイリスク・ハイリターンの取引
・相場見通しを誤ると、取引追証金が発生することもある
金ミニ取引の基本事項
金ミニ取引は、比較的小口の資金(証拠金)で、金価格の変動に注目した取引を行いたい場合に活用します。具体的には、今後の金価格を予想し、先行き上がると思えば「買い」から入り、下がると思えば「売り」から入ります。
取扱機関 | 商品取引会社、証券会社 |
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取引種類 | 現金決済先物取引 |
標準品 | 純度99.99%以上の金地金 |
リターン | キャピタルゲイン(差金決済益) |
リスク | 価格変動リスク(先物価格) レバレッジリスク(少ない資金で大きな取引) |
関連マーケット | 商品市場(金)、外国為替市場 他 |
取引単位 | 100グラム(1枚) |
限月 | 6限月制 |
税金 | 申告分離課税(雑所得) |