貯蓄型商品の利率はどう決まる?

資産運用において、預貯金などの貯蓄型商品を利用する場合、まずは収益の基本となる「金利(利率)」をチェックしますが、これはどう決まるのでしょうか? 例えば、預貯金などの利率は、多くの人がその水準を知っていますが、一方でその仕組みを知っている人はあまりいません。

ここでは、貯蓄型商品の利率の仕組みについて、簡単にまとめてみました。

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金利・利率とは何か?

貯蓄型商品の説明でよく見かける「金利」と「利率」は、一見、似たような感じもしますが、以下のような違いがあります。

・金利とは
-お金の賃借料(お金を貸し借りするにあたって決められる価格)
・利率とは
-支払われる利息を元本に対し年率で示したもの

貯蓄型商品の利率決定の基準は?

貯蓄型商品の利率は、金融機関が勝手に決めるのではなく、基準となる「市場金利」を参考に、コスト等を勘案して決定されます。

一般に短期(1年以内)の商品であれば、短期金融市場の金利が反映され、また長期(1年超)の商品であれば、長期金融市場の金利が反映されます。これより、貯蓄型商品に預け入れる際には、今後、金利がどう動くのかを大局的な視点で捉えることが必要です。

・短期の商品(1年以内)
-コールレート、CPレート、CDレート
-レポレート、現先レート、TIBOR・・・
・長期の商品(1年超)
-国債レート、スワップレート・・・

貯蓄型商品の利率決定の仕組みは?

貯蓄型商品の利率は、商品によって、決定の仕組みが異なります。

・銀行の定期預金
-市場金利や銀行の調達コスト等を勘案(原則毎週月曜日)
・ゆうちょ銀行の定期貯金
-市場金利やコスト等を勘案(原則毎週月曜日)
・ゆうちょ銀行の定額貯金
-市場金利やコスト等を勘案(原則第1・第3月曜日)
・投信会社の公社債投信
-市場金利やコスト等を勘案(毎月20日)

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