貯金と預金の違いは?

日常生活において、「貯金をする」や「預金をする」といった言い回しがよく使われます。この中に出てくる「貯金」と「預金」は、どちらも"お金を預ける"という意味では共通しますが、一方でどこが違うのでしょうか?

ここでは、「貯金」と「預金」の違いについて、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

貯金について

貯金(ちょきん)は、広義には、お金を貯めることや貯めたお金のことをいいます。

金融取引においては、郵便局(ゆうちょ銀行)や農業協同組合(JAバンク)、漁業協同組合(JFマリンバンク)などに金銭を預けることや預けた金銭のことをいいます。また、貯金商品の種類には、普通貯金や貯蓄貯金、納税準備貯金、定期貯金などがあります。

なお、その他の意味として、 野球やサッカーなどのリーグ戦において、勝った数が負けた数を上回っている時の差をいうこともあります。

<本用語の使用例>

・子どもの教育資金をコツコツ貯金している
・何度も挑戦しているのに、なかなか貯金ができない
・チームは今季初の3連勝で貯金を1とした

預金について

預金(よきん)は、広義には、金融機関にお金を預けることや預けたお金のことをいいます。

金融取引においては、銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫、商工中金などに金銭を預けることや預けた金銭のことをいいます。また、預金商品の種類には、普通預金や当座預金、貯蓄預金、納税準備預金、通知預金、定期預金、仕組預金、外貨預金などがあります。

<本用語の使用例>

・病院の入院費の支払いで預金を下ろした
・この超低金利では、預金しても利息が全く付かない
・当面は、元本保証がある預金で着実にお金を貯めたい

貯金と預金の違いについて

最後に「貯金」と「預金」の違いを簡単にまとめると、以下のようになります。

◎貯金の英語は「savings」で、預金の英語は「deposit」となっている。

◎貯金と預金は、どちらも"金融機関にお金を預ける"という意味では同じであるが、一方で貯金の方は、"お金を貯める"という意味もある。例えば、「将来に備えて貯金する」とは言うが、「将来に備えて預金する」とは言わない。

◎貯金は、郵便局(ゆうちょ銀行)やJAバンク、JFマリンバンクなどにお金を預けることをいうのに対して、預金は、銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫、商工中金などにお金を預けることをいい、それぞれで商品名も異なっている。

◎銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫、商工中金などの預金は「預金保険制度」で保護されるのに対して、JAバンクやJFマリンバンクなどの貯金は「貯金保険制度」で保護される。なお、ゆうちょ銀行の貯金は、預金保険制度で保護される。

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