定期預金と定期積金の違いは?
現在、個人の資産運用において、安全・確実に貯める際に利用される金融商品には様々な種類があります。
その中で「定期預金」と「定期積金」は定番商品の一つで、商品名は一文字しか違いませんが、商品内容はちょっと異なっています。また、定期積金は、定期預金と異なり、信金や信組などでの取り扱いとなっており、銀行では取り扱っていません。
ここでは、似た感じのする金融商品である「定期預金」と「定期積金」について、その概要や違いを簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
定期預金について
定期預金とは、一定期間払い戻しをしないことを条件に、普通預金などよりも高い金利となっている元本保証の預金商品をいいます。これには、預入時の金利が満期日まで適用される「固定金利定期預金」と、適用金利が一定期間毎に変更される「変動金利定期預金」の二つのタイプがあり、また具体的な商品として以下のようなものがあります。
なお、個人の場合、総合口座に定期預金をセットできるようになっています。
|スーパー定期|
満期(期間)の定めのある収益性の高い代表的な定期預金。
|大口定期預金|
金額と期間に応じた金利が設定される、1000万円から預入れが可能な自由金利型の定期預金。
|期日指定定期預金|
預入してから1年間据え置けば、自由に満期日を指定できる定期預金。
|変動金利定期預金|
適用金利が一定期間毎に変更される定期預金(6カ月毎が多い)。
|積立定期預金|
毎月一定額を普通預金から振り替えることにより積み立てし、まとまった資金を計画的に貯めることを目的とした定期預金。
定期積金について
定期積金とは、信用金庫や信用組合、JAバンクなどで主に取り扱われる、定期的に掛金を払い込み、満期日にまとまった給付契約金を受け取れる積立型の商品をいいます。これは、積立期間が自由に選べ、自分が決めた目標額に合せて毎月の払い込み指定日に積み立て、自分の計画に沿って無理なく目標額を達成できるのが大きな特色となっています。
一般に定期積金では、掛金累計額と給付契約金額との差額が預金の利息に相当するものとして「給付補てん金」と呼び、また給付補てん金は、契約時の店頭表示の利回りを満期日まで適用する固定金利となっており、満期日以後に一括して支払われます。
定期預金と定期積金の違いについて
「定期預金」と「定期積金」は、どちらも預金保険制度の対象で、安全・確実に貯められる金融商品ですが、以下のような違いがあります。
◎定期預金が、銀行や信金、信組、労金、JAバンクなど、ほとんどの金融機関で取り扱われているのに対して、定期積金は、信金や信組、JAバンクなどで取り扱われ、銀行では取り扱われていない。
◎定期預金が、一定期間払い戻しをしないことを条件に、普通預金などよりも高い金利となっている元本保証の預金商品の総称をいうのに対して、定期積金は、定期的に掛金を払い込み、満期日にまとまった給付契約金を受け取れる積立型の商品となっている。
◎定期預金が、運用収益で「利息」という概念を使っているのに対して、定期積金は、運用収益で「給付補てん金」いう概念を使っている。