自動車保険の保険料の節約方法は?

昨今、自動車保険保険料は、保険商品や保険会社を変えるだけで簡単に節約できるようなイメージがありますが、実際にはそう単純ではありません。

実際のところ、保険商品は、保険会社によって結構異なり、また保険料は、カバーする補償範囲を増やせば、その分上がり、逆にカバーする補償範囲を減らせば、その分下がり、節約において検討すべきことは多岐に渡るからです。

ここでは、自動車保険の保険料の節約方法について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

自動車保険の保険料の節約部分

自動車保険(任意保険)の保険料の節約については、「保険の更新時にできる部分」と「普段の努力や注意からできる部分」の2つに分けられます。この2つをよく理解することで、保険料をうまく節約できるようになります。

<対人賠償と対物賠償では保険料の節約を考えない>

任意保険では、「対人賠償保険」と「対物賠償保険」が一番の要です。これについては、保険料の節約を考えずに、十分な補償(賠償資力)を確保するようにしましょう。実際に、万一の賠償リスクに十分備えられなければ、保険に加入している意味がありませんので。

|保険の更新時にできる部分

自動車保険の保険料の節約において、「保険の更新時にできる部分」については、何といっても「保険の見積り比較」を行い、自分にとって最適な保険を選ぶことです。

この場合、注意しなければならないのは、必要な補償を十分に確保した上で、保険料の節約を考えることです。もしこれが逆であると、保険料は節約になったものの、イザという時に補償が足りないという本末転倒の事態になってしまいますので。

|普段の努力や注意からできる部分

自動車保険の保険料の節約において、「普段の努力や注意からできる部分」については、今すぐに保険料を節約できる訳ではないですが、中長期で見れば、保険料を大きく節約できます。

例えば、普段の生活の中で、安全運転を常に心がけ、無事故を続け、また自動車の購入(買い換え)の際に安全なクルマを選択することは、保険料の節約だけでなく、自分や家族の安心のためにも、とても大切なことです。

自動車保険の保険料の節約ポイント

自動車保険(任意保険)の保険料の節約ポイントは、いくつかありますが、代表的なものとして、以下が挙げられます。

|自分と家族の補償は効率的に用意し、保険料を節約する

自動車保険では、自分と家族の補償もしっかりと準備することが大切です。これについては、自分と家族の補償が、生命保険医療保険などでもカバーされている部分がある場合、全体の状況を考えた上で、効率的に補償を用意し、無駄を省きましょう。

|車両保険を調整することで保険料を節約する

自動車保険では、「車両保険」の保険料のウェイトは非常に大きいです。これを低減するには、カバーする補償範囲を狭めたり、免責金額を高めたりすることで可能になります。具体的には、自分の運転技術やクルマの状況、周囲の環境などをよく考えて、適切に調整してみてください。

|必要でない特約を外すことで保険料を節約する

自動車保険では、保険会社によって、実に様々な特約が用意されています。その内容については、非常に多岐に渡るので、自分にとってあまり必要ないものやなくても問題ないものは、思いきって外すことで、余分な保険料を節約できます。

|運転者を限定することで保険料を節約する

自動車保険では、運転者の対象範囲を絞り込むほど、また運転者の年齢条件を絞り込むほど保険料は安くなります。そのため、クルマを誰が運転するかを今一度考えてみましょう。具体的には、以下のような特約を利用すると、余分な保険料を節約できます。

・運転者家族限定特約
・運転者本人・配偶者限定特約
・30歳未満不担保特約

|契約時の割引制度を利用することで保険料を節約する

自動車保険では、契約時に様々な割引制度が用意されています。通常、その内容については、保険会社毎に大きく異なるので、自分が利用できるものがないかを事前に確認しましょう。具体的には、以下のような割引制度を利用することで、余分な保険料を節約できます。

・インターネット割引
・長期割引
・お早め契約割引
・団体割引
・複数所有自動車割引

|安全運転で無事故を続けることで保険料を節約する

自動車保険では、常に安全運転を行い、事故を起こさなければ、毎年等級が上がるので、その分保険料が安くなります。また、交通規則をしっかりと守り、優良ドライバー(ゴールド免許)になれば、ゴールド免許割引があるので、その分保険料が安くなります。

|安全なクルマに乗ることで保険料を節約する

自動車保険では、安全なクルマの保険料は安くするという割引制度があります。安全なクルマとは、エアバックやABS、安全ボディ、横滑り防止装置、盗難防止装置などの安全装置が付いたものを指します。実際に買い替える時には、安全なクルマを選ぶことは、保険料の割引だけでなく、搭乗者の安全のためにも大切と言えます。

ABS ABSが装備されているクルマは割引となる
安全ボディ 搭乗者の安全性を確保するために採用されている高いレベルの安全構造車は割引となる
エアバック 運転席にエアバッグが装備されているクルマは割引となる
デュアルエアバック 運転席と助手席にエアバッグが装備されているクルマは割引となる
横滑り防止装置 横滑り防止装置が装備されているクルマは割引となる
エコカー 環境対応車の場合は割引となる
盗難防止装置
設置車
盗難防止装置(イモビライザー)付のクルマは割引となる

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