仕組預金

仕組預金は、デリバティブを組み込んだ預金商品の総称をいいます。

普通の定期預金と投資型商品の中間に位置するもので、通常、銀行等の金融機関は「デリバティブの仕組み」を組み込んで、普通の定期預金よりも高い金利を提供する一方で、預金者は元本割れリスクを始めとした各種リスクを負うことになります(預金者が負うリスクは商品により異なる)。

一般に仕組預金は、定期預金の特徴である「金利」と「満期」、および投資型商品の特徴である「最終的な利益が各種マーケット(外国為替・金利・株式等)の動きにより決定」といった両方の特徴を併せ持っています。

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仕組預金のメリットとデメリット

仕組預金は、「預金」という名称が付いているため、一見、安全な金融商品のように思えますが、一方で金融工学を駆使して、デリバティブを組み込んだ仕組みがあるため、利用者にとってはメリットとデメリットの両方があります。

|主なメリット

・同期間の定期預金と比べて、最終的に高金利を得られる可能性がある。
・日本円で償還される仕組預金は、預金保険制度の対象である。

|主なデメリット

・原則、満期まで中途解約をすることができない。
・金融機関側がやむを得ないものと認めて中途解約に応じても、ペナルティが発生するため、元本割れとなる可能性が極めて高い。
・商品によっては、中途解約をしなくても、元本割れをするものがある。
・組み込んだ「仕組み」により、満期日が繰り上がったり、外貨で償還されたりするリスクがある。

仕組預金の認識と代表例

仕組預金は、銀行等の金融機関が独自に開発する商品のため、様々なタイプが可能であり、以下に代表例を二つほど挙げてみました。

また、仕組預金の魅力である「高金利」を認識する上で、「預金者が預入期間や受取通貨などを決める権利(仕組み)を金融機関に売り、その権利分(仕組み分)だけ金利が高い」と考えると分かりやすいかもしれません。

|満期特約型仕組預金

満期特約型仕組預金(コーラブル預金)は、預金の満期について特約(仕組み)が付されている預金で、「満期の選択権」が行使されなければ、預金者は高金利を享受できます。

◎金融機関が「満期の選択権」を持ち、最大満期を設定した上で、金融機関の判断で満期が繰り上げられることがある。

◎中途解約をせず満期まで持てば元本割れはないが、預入期間の変動というリスクがある(途中償還の場合、元本は償還されるが、高金利は終わる)。

|元本通貨変動型仕組預金

元本通貨変動型仕組預金は、元本通貨の変動という特約(仕組み)が付されている預金で、「元本通貨の変動の選択権」が行使されなければ、預金者は高金利を享受できます。

◎金融機関が「元本通貨の変動の選択権」を持っているため、預金者にとっては、為替相場などの動向により、当初預けている通貨が別の通貨に切り替わって償還されるリスクがある。

◎金融機関の権利行使で、受取通貨が円貨から外貨に変わった場合、預金保険制度の対象外となる。