担保と保証の違い

日常において、ビジネスでも、プライベートでも、「担保」や「保証」という言葉をよく見聞きしますが、その内容や違いはご存知でしょうか? 多くの方は、感覚的に意味合い(ニュアンス)を理解されているかと思いますが、いざ具体的に説明せよと言われたら、戸惑う方も多いのではないでしょうか?

一般に担保は、広義には、将来生ずるかもしれない不利益に備えて、その補いとなるものや、その補いを付けることをいうのに対して、保証は、広義には、間違いなく大丈夫であると認め、それに対して責任を持つことをいいます。また、法律用語として使われる場合は、通常、債務不履行の際に債務弁済を確保する手段として、担保は物的担保、保証は人的担保を意味します。

ここでは、ローンを借りる時に金融機関等から求められる「担保」と「保証」について、法律用語としての意味合いを簡単にご説明したいと思います。

担保について

担保は、債務者が債務を履行しない場合に備えて、予め債権者に提供される、債権の弁済を確保する手段となるものをいいます。これには、抵当権質権など特定の財産をもって担保とする「物的担保」と、債務者以外の第三者の一般財産をもって担保とする「人的担保(保証)」の二つがあります。

一般に金融機関等で「担保」と言った場合は、「物的担保」を指し、また金融機関等が取得する担保物権の種類には、預金担保や受取手形担保、有価証券担保、債権担保、動産担保、不動産担保などがあります。なお、住宅ローンの借入では、通常、不動産担保として、土地や建物に抵当権が設定されます。

保証について

保証は、保証債務において、債務者が債務を履行しない場合に、代わって債権者に債務を履行する義務を負うこと、およびそのことを約束する契約(保証契約)をいいます。これには、「連帯保証」と「単純保証(保証)」の二つがあり、連帯保証の方が責任が重いです。

●連帯保証

債権者に対して、保証人が主たる債務者と連帯して、債務を保証すること。「催告の抗弁権」と「検索の抗弁権」はなく、債権者からの請求があれば、連帯保証人は直ちに弁済の責任を負うことになる。

●単純保証(保証)

連帯保証と区別するための用語で、主たる債務者の債務を債権者に対して保証すること。「催告の抗弁権」と「検索の抗弁権」の二つの権利を有す。

一般にローンなどにおいて、保証債務は人的担保の代表的なものであり、普通は、保証人の全財産が引当ての対象となりますが、特定の財産だけを主たる債務の引当てとして債権者に提供する保証(物上保証人)もあります。なお、住宅ローンの借入では、通常、連帯保証人を付けず、その代わりに保証料を支払って、保証会社の保証を付けます(ローン内容によっては、連帯保証人を付けるケースもあり)。

●保証会社の保証

返済不能時には、保証会社が返済を肩代わりして債権者になり、その後、保証会社が債権の回収を図るため、返済の義務は全く消滅しない。

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