定期保険

定期保険は、契約時に定めた保険期間内に、被保険者が死亡した時は「死亡保険金」が、また所定の高度障害になった時は「高度障害保険金」が支払われる保険をいいます。これは、保険料が掛け捨てで貯蓄性がない分、安い保険料で大きな保障を得ることができるのが特徴で、また満期時の満期保険金はありません。

一般に定期保険は、単体(主契約)の保険だけでなく、オプションの「定期保険特約」でも提供されており、この場合は、主契約の終身保険や養老保険、アカウント型保険などに上乗せして活用することになります。

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定期保険の商品タイプ

「定期保険」と言った場合、保険金額が保険期間中は一定で変わらない定額タイプの「平準定期保険(定額定期保険)」が一般的ですが、それ以外にも、保険料が一定で、契約後に一定期間毎に保険金額が減っていく「逓減定期保険」や、保険金額が増えていく「逓増定期保険」といったものもあります。

また、保険会社によっては、解約返戻金を低く抑えた期間を設定し、保険料を安くした「低解約返戻金型定期保険」や、解約返戻金をゼロにして保険料を低く抑えた「無解約返戻金型定期保険」などの商品も販売されています。

定期保険の保険料

定期保険は、掛け捨てタイプが主流のため、万一の保障の他に、貯蓄性のある終身保険や養老保険より保険料が安いのが特徴です。通常、保険金額が高いほど保険料は高くなり、保険金額が同じ場合は、保険期間が長いほど、また加入年齢が高いほど保険料は高くなります。

一般に定期保険は、1~10年といった短期契約の場合、一定の年齢に達するまでは、契約満了時に被保険者のその時の健康状態に関わらず、同じ期間で更新できるようにしたものが多いです。ただし、この場合は、更新時の年齢や保険料率で新たに保険料が計算されるため、更新する毎に保険料が値上がりします。

そのため、ライフプランをよく考えた上で、適切な必要保障額を効率よく確保するために、定期保険の契約時において、保険料保険期間の設定には十分な注意が必要です。

定期保険の解約返戻金

定期保険の解約返戻金は、保険期間によって異なりますが、そもそも商品内容が貯蓄性を考慮したものでないため、あまり多くありません。

◎保険期間が短期のものについては、解約返戻金がほとんど発生しない。

◎長期平準定期保険や逓増定期保険など保険期間が長期のものについては、高水準の解約返戻金が設定されている場合がある。

定期保険の基本事項

定期保険は、ある一定期間に大きな死亡保障等を確保したい場合に加入します。

取扱機関 生命保険会社、銀行、郵便局、保険代理店など
カバーリスク 死亡、高度障害
保険期間 一定期間(短期から長期)
加入年齢 商品により異なる
保険金 死亡保険金、高度障害保険金
貯蓄性 無し
メリット ・安い保険料で大きな保障が得られる
・ニーズに合せて保障額や期間が選択できる
デメリット ・満期保険金がない
・一定の期間しか大きな保障が得られない
備考 ・各種特約が付けられる
・長期の定期保険は法人を中心に利用されることが多い
・保険期間は年満了タイプと歳満了タイプがあり

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