自動車事故等で車両補償を確保するには?

自動車(クルマ)の損害については、クルマをぶつけたり、ぶつけられたり、または盗まれたりというように、イザという時には結構大きな損害額となります。

現在、自動車保険(任意保険)では、補償内容(担保種目)によって7つの保険がありますが、このような偶然の事故によってクルマに損害を受けた場合、保険金が出るのは「車両保険」だけです(相手に過失がある事故の場合は、相手の対物賠償保険からも保険金が出る)。

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車両保険のカバー範囲によって保険料は大きく違う

車両保険は、自動車保険(任意保険)の保険料の中で、結構大きなウェイトを占めるので、どのように掛けるかはとても重要なポイントになります。また、事故時の補償対象となるカバー範囲によって、保険料が大きく違います。

一般に車両保険のカバー範囲には、以下の3つがあります。
(1)一般車両保険
(2)エコノミー+A特約車両保険
(3)エコノミー車両保険

カバー範囲 他車との衝突・追突・接触 台風・洪水・高潮 盗難 落書き 火災・爆発 当て逃げ 自損事故
一般車両保険
エコノミー+A特約車両保険 × ×
エコノミー車両保険 × × × × × ×

この3つにおいて、補償範囲の小さい「エコノミー車両保険」を選べば、保険料は節約できますが、イザという時のリスクは大きくなります。それに対して、補償範囲の大きい「一般車両保険」を選べば、保険料は高くなりますが、イザという時でも安心です。

なお、車両保険のカバー範囲については、自分の運転技術やクルマの価値、周辺の環境など、人によって状況は大きく異なるので、自分にあったカバー範囲を選択するようにしましょう。

|マイカーの損害に備える保険は?

車両保険(任意保険)

|車両保険の保険金額は?

契約するクルマの年式や種類の時価を元に算出される

|車両保険でカバーされるものは?

修理代、レッカー代、代車代・・・

免責金額を上げれば保険料は下がる

車両保険の基本的な仕組みとして、免責金額というものがあります。

免責金額とは、契約者が自己負担する金額のことで、例えば、免責金額が10万円だとすると、保険を使う際に10万円が自己負担となります。通常、これをゼロに設定すれば保険料は高くなり、一方でこれを高めに設定すればその分保険料は安くなります。

一般に免責金額については、相手がいる事故の場合、自分の過失割合が100%でない限り、相手から回収できる保険金を免責金額に充当できます。そのため、過失割合が100%の事故でなければ、免責金額を全て自己負担しなければならないというケースは少ないようです。

|車両保険を安くするには?

車両保険のカバー範囲を狭くする
車両保険の免責金額を大きくする

|こんな場合は車両保険をつけなくてもいい

クルマが非常に古い(近い将来、車を買い替える予定がある)
壊れたら廃車でもいい(もう修理はしない)

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