医療保険の仕組みについて

医療保険は、病気やケガで入院したり、所定の手術を受けたりした時に給付金が受け取れる保険商品をいいます。これは、満期時に満期保険金はなく、また死亡時に死亡保険金が受け取れる商品もありますが、通常、その金額は少額となっています。

目次:コンテンツ構成

医療保険の位置づけは?

医療に対する公的保障としては、誰もが加入する「公的医療保険」がありますが、保障する対象範囲が限られており、またカバーされる範囲内の医療でも3割の自己負担額を支払う必要があります。さらに、公的医療保険の対象外の費用、例えば、差額ベッド代や先進医療など、実際に病気やケガで入院するとかなりの費用がかかります。

このような状況の中、公的医療保険の補完として、医療保障を準備(確保)する手段として、保険会社(民間)の「医療保険」があります。

医療保険の加入目的は?

医療保険は、公的医療保険(国民健康保険、健康保険・・・)の補完や上乗せを目的として加入します。また、病気やケガによる収入減(休業期間中の収入保障)への備えには、所得補償保険があります。

・公的医療保険の自己負担額(3割)
・公的医療保険の対象外の費用

入院費用はどのくらいかかるか?

万一、病気やケガで入院した場合、病院での不自由な生活だけでなく、経済的な負担も重くのしかかります。また、入院費用は、大まかには「1日(1-2万円)×入院日数」で見積もることができます。ちなみに、2020年の厚生労働省の「患者調査」によると、平均在院日数は27.9日となっています。

<公的医療保険の対象外の費用>

差額ベッド代(保険適用外の個室等に入院した場合にかかる差額分)、先進医療の技術料、自由診療の治療費、入院中の日用品、家族の交通費・・・

生命保険会社で医療保障を準備するには?

生命保険会社で医療保障を準備(確保)するには、「医療保険」という単独の保険商品に入る方法と、終身保険やアカウント型保険などの主契約に「医療特約」を付加する方法の2つがあり、一般的には、単独の「医療保険」の方がより自由度の高い保障内容となっています。

|医療保険で準備

医療保険は、主契約として、単体で準備することができます。

メリット ・きめ細かな保障内容
・保障期間が自由に選べる(終身タイプもあり)
・入院1日目から保障対象
デメリット ・死亡保障はほとんどない

|医療特約で準備

医療特約は、主契約に上乗せして準備することができます。

メリット ・主契約とセットで加入できるので合理的
・必要な特約を自由に組み合わせられる
デメリット ・特約のみの加入はできない
・主契約によって入院日額、保障期間などに上限がある
・通常5日目から保障対象(4日間は対象外が多い)

iFinancial TV

生命保険の基礎知識

損害保険の基礎知識

保険関連の違いを知る

自動車保険の基本と選び方