通貨オプション

読み方: つうかおぷしょん
英語名: Currency Option
分類: オプション

通貨オプションは、「カレンシーオプション」とも呼ばれ、ある特定の通貨を、予め定められた期間または期日(権利行使期間)に、予め定められた価格(権利行使価格)で、買う権利(コールオプション)または売る権利(プットオプション)を売買する取引をいいます。これは、1980年代前半からマーケットで取引されるようになり、その後、市場規模は急速に拡大し、現在では、リスクヘッジとトレーディング(利鞘狙い、ポジション転換など)の両方で利用され、外国為替市場において重要な取引となっています。

一般にスポットフォワードなどの外国為替取引が売買した通貨(現物)の受け渡しを行う契約であるのに対して、通貨オプションは「通貨を売買する権利」を売買する契約のため、現物の受け渡しはありません。また、オプションの権利を行使するかしないかは、権利の購入者が決定する一方、権利の売却者はオプション料(プレミアム:オプションの価格)と引き換えに、購入者の権利の行使時にそれを実行する義務を負います。

なお、外国為替市場において、通貨オプションの満期日は対象となる日時と市場が決められており、最終的な締切時間を「オプションのカットオフタイム」と言い、この時間帯前後に、オプションのポジション調整のための売買によって、為替レートが大きく動くことがあるので注意が必要です。

通貨オプションの概要

通貨オプションは、ある特定の条件で「通貨(為替)を売買する権利」を売買する取引です。また、価格算出モデルとしては、ブラック=ショールズモデルが使われることが多いです。

・権利対象:買いか売りか
・権利行使価格(ストライクプライス):権利の行使レート
・満期日:権利の期日
プレミアム本質的価値時間的価値

*本質的価値:市場価格-行使価格
*時間的価値:期間、金利ボラティリティで決まる期待値

通貨オプションの基本形態

通貨オプションは、通貨を原資産としたオプション取引で、コールオプション(買う権利)とプットオプション(売る権利)があり、以下の4つが基本形態となります。

ロングコール:コール(買う権利)の買い
ショ-トコール:プット(売る権利)の買い
ロングプット:コール(買う権利)の売り
ショートプット:プット(売る権利)の売り

通貨オプションの行使タイプとプレミアム状態

通貨オプションのプレミアムは、アメリカンタイプ > ヨーロピアンタイプとなります。

ヨーロピアンタイプ:行使日は満期日だけ
アメリカンタイプ:満期日までいつでも行使可

また、その価値の状態は、ITM > ATM > OTMとなります。

ITM(イン・ザ・マネー):本質的価値+時間的価値
ATM(アット・ザ・マネー):時間的価値(本質的価値=0)
OTM(アウト・オブ・ザ・マネー):時間的価値

通貨オプションの利用方法

通貨オプションは、リスクヘッジとトレーディングの両方で利用され、その戦略によって多様な取引が可能です。

・ロングストラドル:相場変動が大きくなると予測
・ショートストラドル:相場変動が小さくなると予測
・ロングストラングル:上下どちらかの方向に大きく変動すると予測
・ショートストラングル:ほぼ横ばいに推移すると予測
ゼロコストオプション:プレミアムがトータルで0円
ノックアウトオプション:割安だが一定水準でオプション消滅
ノックインオプション:割安だが一定水準でオプション発生
アベレージオプション:原資産価格の平均値を活用