介護費用保険

介護費用保険は、被保険者が寝たきりや認知症などの介護が必要となった場合に、介護に要した費用を填補できる保険をいいます。

基本的には、生命保険の介護保険が毎月一定金額の保険金を受け取る仕組みなのに対して、損害保険の介護費用保険は介護に実際かかった費用を限度額内で受け取る仕組みになっていますが、現状は、純粋な介護費用保険はほとんどなく、両方をミックスした商品が主流となっています。

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介護費用保険の必要性

現在、日本は超高齢化社会を迎え、「介護」は誰もが直面する可能性のある大きな問題となっています。

実際に寝たきりや認知症になり、介護が必要となった時、公的介護保険だけでは十分でなく、治療費の自己負担分や介護人の雇い入れ費用などの金銭負担は予想以上に大きいため、民間の介護保険や介護費用保険は一つの対応策になります。

介護費用保険の補償対象

介護費用保険は、家庭内(家族)において、最も負担が大きいと言われる「在宅ケア」に照準を合わせ、介護に関わる費用を補償しています。

・病院や介護施設などに支払った費用
・在宅介護の場合の諸費用
・手すりやスロープなどの住宅改修費用

※在宅ケア:社会的な援護を必要とする老人や病人、障害者などに対して、施設に入れずに、在宅のままで福祉・医療サービスを提供すること。

介護費用保険の基本事項

介護費用保険は、公的介護保険で不足する部分をカバーする場合に活用できます。

取扱機関 損害保険会社、保険代理店
カバーリスク 公的介護保険制度でカバーできない費用
保険期間 終身など
加入年齢 商品による
保険金 ・医療費用・介護施設費用保険金
・介護諸費用保険金
・臨時費用保険金 他
貯蓄性 積立型は有り
特色 ・公的介護保険の上乗せ、横出しにも対応可能
・幅広い年齢層や対象者をカバー
備考 ・契約する保険会社の要介護基準に注意
・介護相談サービスを受けられるところもある

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