外国為替証拠金取引の損益管理
外国為替証拠金取引(FX)において、日々の運用成果を正確に把握・管理する上で「損益管理」は基本になります。
実際にFXを始めると、取引が進むにつれて証拠金額が常に変わっていくため、自分がいくら儲けたのか・いくら損したのか、よく分からなくなることがあります。また、FXでは、損益によっては、確定申告が必要になるので、1年間の実現損益を把握することが必要になります。
ここでは、FXの損益管理について、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
外国為替証拠金取引の損益とレバレッジ
外国為替証拠金取引(FX)の損益は、レバレッジによって大きく変動します。
・FXの為替損益=為替損益(1倍)×レバレッジ倍率
・FXのスワップ=スワップポイント(1倍)×レバレッジ倍率
※スワップポイント:2通貨間の金利差に相当するもの。
外国為替証拠金取引の総合損益
外国為替証拠金取引(FX)の総合損益は、「評価損益」と「実現損益」の和(合計)となります。
◎総合損益=評価損益+実現損益
|評価損益(未実現損益)
最新の為替レートで評価した時に利益(評価益)または損失(評価損)が出ている状況をいう。
評価損益=買いの評価損益+売りの評価損益
・買いの評価損益
=スポット評価+スワップポイント-往復手数料
・売りの評価損益
=スポット評価-スワップポイント-往復手数料
|実現損益
保有する建玉を決済(反対売買)した時に発生する損益(実現益or実現損)をいう。
実現損益=買いの決済損益+売りの決済損益
・買いの決済損益
=為替差損益+スワップポイント-往復手数料
・売りの決済損益
=為替差損益-スワップポイント-往復手数料
外国為替証拠金取引の損益認識
外国為替証拠金取引(FX)の損益は、取引会社の管理画面でいつでも確認できます。
・評価損益:ポジション管理や建玉照会などで確認
・実現損益:取引履歴や期間損益報告書などで確認
ここで、評価損益は、当日(その日)のものであるのに対して、実現損益は、当年度(1/1-12/31)で計算したものであり、単純に足しただけでは、総合損益(=評価損益+実現損益)とはなりません。
そのため、総合損益を把握する際には、以下のように計算します。
運用期間中の全ての総合損益
=当日の評価損益+各年度の実現損益の累計
1年間(1/1-12/31)の総合損益
=当年末の時価評価額-前年末の時価評価額+当年出金額-当年入金額