信用金庫(信金)

読み方: しんようきんこ
分類: 金融機関

信用金庫は、「信金(しんきん)」とも呼ばれ、地域の中小企業や個人が利用者(会員)となって、互いに地域の繁栄を図る、相互扶助を目的とした協同組織の地域金融機関をいいます。

業種的には、信用組合と同様、協同組織金融機関ですが、根拠法(信用金庫法)や会員(組合員)資格が異なっており、また制度や運用面においては、株式会社の銀行と異なる独自の性格を備えています。

ここでは、地域に根付いた身近な金融機関である「信用金庫」について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

信用金庫の主な特色

信用金庫は、信用金庫法に基づいて設立された協同組織の金融機関で、利益第一主義ではなく、会員や地域社会の利益が優先されるのが特色となっています。また、営業地域は一定の地域に限定されており、預った資金は、その地域の発展に活かされている点が銀行と大きく異なります。

なお、信用金庫の融資対象は、会員の方を原則としていますが、会員以外の方への融資も一定の条件で認められており、また預金については、会員以外の方でも利用できるようになっています。

|設立目的|
国民大衆のために金融の円滑を図り、その貯蓄の増強に資する。

|組織形態|
会員の出資による協同組織の非営利法人。

|会員(組合員)資格|
・地区内に住所又は居所を有する者
・地区内で事業所を有する者
・地区内で勤労に従事する者
<事業者の場合>
従業員300人以下または資本金9億円以下の事業者

信用金庫の主な業務

信用金庫の行う業務の種類は、信用金庫法第53条に明示されており、現在、預金または定期積金の受入れ、会員に対する資金の貸付け、会員のためにする手形の割引、為替取引のほか、代理業務や証券・信託業務等について取扱いが認められています。

預金業務

信用金庫の預金は、会員はもちろん、会員外からも広く受け入れています。また、定期積金を基幹商品にしていることが、信用金庫の預金の一つの特徴となっています。

融資業務

信用金庫の融資先は、原則として会員に限られており、一融資先に対する限度額は、1998年12月から信用金庫の自己資本の25%相当額となっています。ただし、700万円以内の小口融資などについては、会員以外の方も広く利用できます。また、中小企業金融の円滑化を妨げない範囲で、地方公共団体などにも融資をしています。

為替業務

信用金庫の為替業務には、銀行と同様、内国為替業務と外国為替業務の2つの業務があります。

その他付随業務

信用金庫は、上記の他に、時代の変化を的確に捉え、顧客に新たな満足を提供する業務や新サービスを行っています(保険窓販、確定拠出年金、デビットカード、投資信託、信託業務、代理業務、国債、金・・・)。

信用金庫の主な中央・関係機関

信用金庫業界には、中央機関や関係機関などが組織され、一つの巨大グループとしてネットワークを築き、総合力を発揮しています。

全国信用金庫協会

全国信用金庫協会は、全国の信用金庫を会員とする業界の利益代表機関(一般社団法人)です。現在、信用金庫の業務・運営に関する調査・研究を行い、また関係官庁などに対する建議・答申・連絡等を代表して行っています。

信金中央金庫(信金中金)

信金中央金庫(信金中金)は、全国の信用金庫を会員とする協同組織形態の金融機関です。1950年に信用金庫の中央金融機関(系統金融機関)として設立され、現在、「信用金庫のセントラルバンク」と「個別金融機関」という2つの役割を併せ持ち、信用金庫業界の信用力の維持・向上を図ると共に、日本有数の規模と効率性を有する金融機関として日本経済の繁栄に貢献しています。

しんきん情報システムセンター

しんきん情報システムセンター(SSC)は、1985年に信用金庫業界の機械化を推進するための中枢機関として設立された情報システム会社です。現在、為替オンライン処理、CDオンライン提携、各種バンキング、デビットカードサービスなど信用金庫が行う顧客サービス手段を提供すると共に、業界内情報ネットワークシステムを提供しています。

しんきん証券

しんきん証券は、信金中央金庫の100%出資のホールセール専業証券会社です。1996年に取引先企業の多様化する有価証券運用ニーズや、資金調達ニーズに積極的に応えることを目的として設立され、現在、信用金庫・信金中央金庫グループの証券業務の中核機関となっています。

信金インタ-ナショナル

信金インタ-ナショナルは、海外における証券業務の拠点として、1990年に信金中央金庫(信金中金)の100%子会社として設立されたロンドン現地法人です。現在、ユーロ市場などで、資金を必要とする様々な起債者と豊富な資金量を誇る信用金庫・信金中金などの投資家を結ぶ架け橋として、双方のニーズに的確に対応しています。

しんきんアセットマネジメント投信

しんきんアセットマネジメント投信は、信金中央金庫の100%出資の運用会社です。1990年に信用金庫の多様化・高度化する資金運用ニ-ズに資すること等を目的に設立され、現在、投資一任業者として、信用金庫の支払準備資産および信用金庫厚生年金基金資金等の効率運用に携わると共に、証券投資信託商品の供給を通じて、信用金庫および信用金庫取引先等の資金運用ニーズに対応しています。

信金ギャランティ

信金ギャランティは、信用金庫が取扱う、個人向け無担保ローン保証業務を行う信用保証会社です。2002年に信用金庫の個人ローン拡大に資するために設立され、現在、顧客が信用金庫から、カードローンやフリーローンで借入する際に、その借入債務を保証する業務を行っています。

信金キャピタル

信金キャピタルは、信金中央金庫の100%出資のベンチャーキャピタル会社です。2001年に信金中央金庫が既存ベンチャーキャピタルの全株式を取得して子会社化したもので、現在、ベンチャー企業の育成を目的として、ベンチャーキャピタル業務を行うと共に、中小企業の事業承継ニーズに資するためのM&A業務および企業経営等に関するコンサルティング業務などを行っています。

しんきん保証基金

しんきん保証基金は、1975年に全国の信用金庫と信金中央金庫が協調して設立した、信用金庫業界における個人向けローン専門の信用保証機関(一般社団法人)です。現在、個人の顧客が信用金庫から住宅ローンやマイカーローン、教育ローンなどの融資を受ける際に、しんきん保証基金が保証人となることで借入を容易にし、また顧客の生活向上を金融の側面から支援しています。