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総資産
読み方: | そうしさん |
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分類: | 財務諸表/貸借対照表 |
総資産は、財務諸表の貸借対照表(B/S)において、企業の全ての資産を合算した「資産合計」のことをいいます。これは、B/Sの借方を全て合算したものであり、貸方の負債と純資産の合計である「総資本」と常に一致します。
なお、本用語(総資産)は、B/S上には表記されておらず、「総資本」に対する呼称(概念)となっています。
目次:コンテンツ構成
総資産の構成について
総資産は、貸借対照表(B/S)の資産の部の「流動資産」と「固定資産」と「繰延資産」の合計をいいます。
流動資産
流動資産とは、現金や預金、受取手形、売掛金、棚卸資産、短期貸付金、有価証券など、比較的短期間(1年以内)に換金される資産をいいます。
固定資産
固定資産とは、「有形固定資産」と「無形固定資産」と「投資その他の資産」から構成され、通常、企業などが販売目的ではなく、長期間(1年以上)に渡って利用または所有する資産をいいます。
繰延資産
繰延資産とは、既に発生・支払いが済んでいる支出のうち、その全額を費用として計上せず、その効果が将来に渡って現れることから、資産に計上することが認められたものをいいます。
総資産の認識について
総資産は、企業の大きさ(規模)を表す代表的な指標で、財務諸表をチェックする際の一つの重要な数値となっています。また、上場企業においては、株式ランキングの一つの項目にもなっています。
総資産の貸借対照表での計算式
総資産は、貸借対照表(B/S)において、以下のような関係が成り立っています。
・総資産=流動資産+固定資産+繰延資産
・総資産=総資本
総資産の財務分析
総資産は、企業の財務分析において、以下のような財務指標で活用されています。
|総資産回転率|
「売上高÷総資産」で算出され、各事業年度(1年間)において、企業が総資産をどれだけ効率よく使って、売上を上げているかを見る指標。
|総資産利益率|
「利益÷総資産」で算出され、企業が全ての資産を利用して、どれだけの利益を上げているのかを見る、総合的な収益性の指標。