移動平均線とは何か?

移動平均線は、英語では「Moving Average」と呼ばれ、テクニカル分析のトレンド系指標の一つで、過去の一定期間のレート(価格)の平均値を算出し、折れ線グラフで表示したものをいいます。

具体的には、日々の不規則な値動きを平準化し、現在の価格と平均線との差異を把握したり、また異なる平均期間の移動平均線の比較などから、相場のトレンド(上昇、横ばい、下降)を把握したり、今後のトレンドの推移を予測したりすることができます。

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移動平均線の概要

移動平均線は、過去の一定期間のレート(価格)の平均値を算出し、折れ線グラフで表示したもので、トレンド系分析の最も基本的なものとして、現在、ローソク足と共に多くの投資家が利用しています。

移動平均線の例

移動平均線の種類

移動平均線は、算出方法によって、以下のような種類があります。

単純移動平均線(SMA)
ある一定期間の価格の平均値をつないだ移動平均線。

加重移動平均線(WMA)
直近価格に比重を置いた移動平均線。

指数平滑移動平均線(EMA)
直近価格を最も重要と考え、指数曲線的に直近価格の比重を高めた移動平均線。

移動平均線の期間

移動平均線は、平均期間によって、以下の三つがあります。

・短期線(短期トレンド):5日、8日、10日 他
・中期線(中期トレンド):20日、25日、50日 他
・長期線(長期トレンド):90日、180日 他

移動平均線の主なポイント

移動平均線の主なポイントとして、以下が挙げられます。

◎単独でも、ローソク足との関係でも、様々な相場動向を示すが、各平均線同士の位置関係からもトレンド転換等を予測する時に参考になる。

◎トレンドを表すだけでなく、上値や下値の抵抗線の役割を果たすこともある。

◎期間には、これといったものはなく、自分の取引スタイル(短期、中期、長期)に合わせて、自分が最も良いという期間を選択することがポイントになる。

移動平均線の活用

移動平均線の活用にあたっては、異なる期間のものを併用する、現在のレートと平均線の乖離を確認する、トレンドの転換シグナルをチェックする、トレンドに対して遅行性があることに注意する、といったことが基本となります。

移動平均線の見方

移動平均線では、ライン(線)の見方でトレンドを把握できます。

・基本的に上昇している時は「上昇トレンド」
・基本的に下降している時は「下降トレンド」

移動平均線のシグナル

移動平均線には、シグナル(売買サイン)を発する地点があります。

・ローソク足と移動平均線がクロスする地点
・移動平均線同士がクロスする地点
・移動平均線がローソク足から大きく乖離した地点

移動平均線の視点

移動平均線の視点として、ゴールデンクロスとデッドクロス、グランビルの法則は知っておくと役に立ちます。

ゴールデンクロスとデッドクロス

チャートには、短期線と長期線の二種類の移動平均線を表示することができます。

この二つの線において、短期線が長期線を下から上に突き抜けることを「ゴールデンクロス」と言い、買いの一つの目安とされています。一方で、短期線が長期線を上から下に突き抜けることを「デッドクロス」と言い、売りの一つの目安とされています。

なお、長期線が下降している場合のゴールデンクロスと、長期線が上昇している場合のデッドクロスは、一時的な価格変動である場合が多く、この場合には、買い向かったり売り向かったりするのにリスクがあるそうです。

グランビルの法則

グランビルの法則とは、米国の株式アナリストであったジョゼフ・グランビル(1923-2013)が開発した、移動平均線を利用したチャート分析理論で、具体的には、価格と移動平均線に着目し、乖離や方向性を見ることで先行きを予測するものとなっています。