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株式取引と商品先物取引の違いは?
資産運用において、株式取引と商品先物取引は、古くからある、ハイリスク・ハイリターン型の代表的な取引です。
現在、日本では、株式取引はメジャーなのに対して、商品先物取引は非常にマイナーですが、世界的に見れば、商品先物取引はオルタナティブ投資(代替投資)として一つの有効な取引手段となっています。
ここでは、「株式取引」と「商品先物取引」の違いについて、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
株式取引について
株式取引は、株式の売買で収益を上げる取引で、その種類には、リスクテイクや取引手法の違いによって「現物取引」と「信用取引」の2つがあります。
一般に現物取引が自己資金の範囲内の取引なのに対して、信用取引は少ない資金で大きな取引ができるだけでなく、「買い」と「売り」の両方のポジションが取れるため、相場がどちらに動こうとも常に収益を狙うことができます。
・現物取引
-自己資金の範囲内の取引(現物株を買って売る)
・信用取引
-証拠金を置き、信用買いや信用売りによる取引(リスクは大)
なお、株式とは、企業(株式会社)における株主としての地位や持ち分などをいい、通常、日本株の取引では、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場する「上場株」が対象となります。
商品先物取引について
商品先物取引は、将来の一定時期に、貴金属や非鉄、農産物、エネルギーなどの商品(コモディティ)を受渡しすることを約束して、その価格を現時点で決める取引をいいます。
コモディティを対象としたデリバティブ取引で、約束の期日が来る前にいつでも反対の売買契約をして、支払う代金と受取る代金の差額を清算すれば、商品と代金の交換を行わずに、取引を終了することができる仕組みとなっています。
一般に商品先物取引では、商品取引所において、商品の交換をすることなく取引(売買)ができるため、「買い」だけでなく「売り」でも取引を始めることができます。
・買い契約をした場合、商品を受取らずに済む
・売り契約をした場合、手元に商品がなくても売れる
株式取引と商品先物取引の違いについて
株式取引と商品先物取引の最も大きな違いは「投資対象」で、以下の比較表では、両者の違いについて、簡単にまとめてみました。
項目 | 株式取引(信用取引) | 商品先物取引 |
---|---|---|
取引対象 | 株式 | 商品先物 |
種類 | 上場銘柄(株式) | 上場銘柄(貴金属、農産物、エネルギー、工業品・・・) |
リスク | 価格変動リスク 信用リスク レバレッジリスク(証拠金取引) |
価格変動リスク 信用リスク レバレッジリスク(証拠金取引) |
リターン | キャピタルゲイン(差金決済益) インカムゲイン(配当金) |
キャピタルゲイン(差金決済益) |
注文方法 | 銘柄の選択 買い/売り 成行/指値/逆指値・・・ 株数 他 |
商品の選択 限月 買い/売り 成行/指値・・・ 枚数 他 |
取引手法 | 多種多様 | 典型的な取引手法あり (アビトラージ、スプレッド、ストラドル、ストップロス・・・) |
分析 | ファンダメンタル分析 テクニカル分析 他 |
ファンダメンタル分析 テクニカル分析 他 |
取扱機関 | 証券会社 | 商品先物取引員会社、証券会社 |
取引チャネル | インターネット、モバイル、電話、店頭 | インターネット、モバイル、電話、店頭 |