商品市場

読み方: しょうひんしじょう
英語名: Commodity Market
分類: マーケット

商品市場は、「コモディティ市場」とも呼ばれ、商品の自由な売買によって、その価格が決まる場(マーケット)をいいます。これは、商品取引所や卸売市場などの「組織市場」と、地域別市場や業種別市場などの「非組織市場」に大別され、また資産運用(投資)において、商品市場と言った場合は、「商品取引所」のことを指します。

ここでは、他の市場と比べて、あまり知られていない「商品市場」について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

商品取引所の概要

商品取引所とは、英語で「Commodity Exchange」と言い、貴金属や非鉄金属、農産物、畜産物、水産物、工業品、エネルギーなどの特定の商品または商品指数の先物・オプション取引を行うために必要な市場(マーケット)の開設を主な目的とする法人(施設)をいいます。

日本の商品取引所

日本の商品取引所は、時代の流れの中で統廃合され、現在、東京商品取引所と大阪堂島商品取引所の二つとなっています。

東京商品取引所
東京都中央区日本橋堀留町にあり、貴金属(金、銀、白金、パラジウム)やエネルギー(原油、ガソリン、軽油、灯油、電力)、中京石油、ゴム、農産物などを取り扱っている。

大阪堂島商品取引所
大阪府大阪市西区阿波座にあり、コメ、とうもろこし、米国産大豆、小豆、粗糖などを取り扱っている。

海外の商品取引所

海外の商品取引所は、欧米だけでなく、中国やインド、ブラジルなどの新興国にもありますが、資産運用においては、米国にある、NYMEXやCOMEX、CBOTなどが世界的に注目されています。

NYMEX
「ニューヨーク・マーカンタイル取引所」とも呼ばれ、CMEグループの商品取引所。WTI原油、天然ガス、ガソリン、ヒーティングオイルなどが有名。

COMEX
「ニューヨーク商品取引所」とも呼ばれ、NYMEXの一部門。金、銀、銅などが有名。

CBOT
「シカゴ商品取引所」とも呼ばれ、CMEグループの商品取引所。とうもろこし、小麦、大豆、もみ米などが有名。

商品市場のチェックポイント

資産運用において、プラチナ商品ファンド商品先物取引などで運用する際には、「商品市場」をチェックする必要があります。また、商品市場と言った場合、商品取引所が取引の中心となり、その特色として、他の市場との相関性が低いこと、需給関係の影響が大きいこと、また為替の影響を受ける※ことなどが挙げられます。

一般に商品市場を見る場合、「短期的な動き」と「中長期的な動き」の2つに注意することが必要です。前者の短期的な動きについては、その時々の需給関係(実物経済との連関)や投資家動向、個別材料(生産、天候、作付け他)などがポイントになります。また、後者の中長期的な動きについては、ファンダメンタルズや中長期の需給動向などがポイントになります。

※国際商品価格の多くがドル建てのため、為替の影響を受ける。

商品市場の基本事項

商品市場の基本事項として、以下をチェックしておきましょう。

・取引商品
-貴金属:金、銀、プラチナ、パラジウム・・・
-エネルギー:原油、灯油、軽油、ガソリン、天然ガス・・・
-非鉄:銅、アルミニウム、ニッケル・・・
-穀物:トウモロコシ、大豆、小麦、砂糖、コーヒー・・・
・主要指標
-NY金(金先物、ドル建て)
-WTI原油(原油先物、ドル建て)
CRB指数ブルームバーグ商品指数・・・
・現物市場
-貴金属、原油、穀物、非鉄、工業品 他多数
・デリバティブ市場
-商品先物、商品先物オプション
・主な市場
-世界の主要商品(先物)取引所、店頭

商品市場の変動要因

商品市場の変動要因として、以下が挙げられます。

・その時々のマーケットテーマ
・市場参加者の投資マインドと動向
・需給動向(生産-消費)
・外国為替(米ドル)
・ファンダメンタルズ(景気他)
・天候(農産物など)
・介入機関の動向
・中央銀行の動向(金売却など) 他

商品市場の参加者

商品市場では、日々、以下のような参加者が多様な取引を行っています。

・商品投資顧問会社(CTA)
・商品先物取引会社
・ヘッジファンド
・資源商社、総合商社、リース会社
・鉱山会社、原材料系国際団体
・金融機関
・中央銀行(金売却など)
・一般企業
・個人投資家 他