未成工事支出金

読み方: みせこうじししゅつきん
分類: 勘定科目(B/S)

未成工事支出金は、建設業会計において、完成工事原価に計上していない工事費用の勘定科目をいいます。

未成工事(期末時点での未完成工事)に要した工事原価項目(工事に投入されたコスト)を集計し、貸借対照表流動資産の中の棚卸資産として計上するもので、製造業の工業簿記における仕掛品に該当するものとなっています。また、本支出金は、材料費や労務費、外注費、経費に分類して管理する必要があります。

一般に建設工事において、工事完成基準を採用している場合は、完成・引渡時に工事収益の全額を計上することになるので、未成工事支出金に集計された各期の原価発生額の合計を、完成・引渡時に完成工事原価へ振り替え、完成・引渡時の費用として全額処理することになります。

なお、工事進行基準を採用している場合は、期中は未成工事支出金として計上しますが、決算時(期末)には完成工事原価に振り替えられ、費用として処理します。

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