外国為替証拠金取引の口座管理

外国為替証拠金取引(FX)は、レバレッジを利かせた取引ができるため、口座内にある資金管理は非常に重要となります。通常、口座管理の画面は、取扱会社によって項目や名称が結構異なるので、取引にあたっては、予め確認しておくことが必要です。

ここでは、FXの口座管理について、簡単にまとめてみました。

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外国為替証拠金取引の口座認識

外国為替証拠金取引(FX)の口座管理において、基本となる資金の把握方法は取引会社により結構異なりますが、自分の資産を把握する際に一番重要なのは「純資産」ではないでしょうか?

純資産とは、簡単に言えば、その場で口座を清算(解約)した場合に戻ってくる金額であり、この金額が当初の資金からどれくらい増減したかを把握することが重要といえます。

 純資産=資産合計+評価損益-未払手数料

<業界大手の外為どっとコムの場合>

・預り評価残高:資産合計と評価損益金を足した金額
・有効保有額:現時点の口座内の資産価値
・評価損益金:ポジションで発生している損益金額
・返還可能額:出金依頼や新規注文を出せる余剰資金

※有効保有額=資産合計+評価損益金-(注文中保証金+受渡代金+出金依頼金額)

外国為替証拠金取引の証拠金と維持率

外国為替証拠金取引(FX)の口座管理において、基本となる証拠金の種類は、以下のとおりです。

・取引証拠金:ポジションを持つのに必要な金額
・注文中証拠金:現在注文中の証拠金の金額
・維持証拠金:マージンコールの判定基準となる金額

また、FXの維持率とは、取引証拠金(取引保証金)に対する有効保有額の割合をいいます。

<業界大手の外為どっとコムの場合>

・維持率が一定率(50%等)を割り込むとマージンコールの対象
・維持率がロスカットレベルを割り込むとロスカットの対象

マージンコール
差し入れている証拠金の総額が、相場の変動等によって必要額より不足してしまった場合に、追加しなければならない証拠金のこと。

ロスカット
損失が過度に膨らむのを防ぐ「損失確定の手段」の一つで、ポジションの評価損がある一定レベルに達したら、強制的に反対売買させる制度。

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