逆イールド

読み方: ぎゃくいーるど
分類: 金利

逆イールドは、イールドカーブが「右下がりの曲線」になることをいいます。これは、マーケットにおいて、満期までの期間が短い債券の利回りが長い債券の利回りを上回って長短金利が逆転すること、すなわち、短期金利長期金利よりも高くなる状況を指します。また、イールドカーブとは、縦軸を金利(利回り)、横軸を期間(残存年数)として、各期間に対応する債券の利回りをプロットしてゆき、その点をつなぎ合わせて描かれる、利回り残存年数の関係を表す「利回り曲線(金利曲線)」のことをいいます。

一般にマーケットにおいて、過度な金融不安や政策の急激な変化などにより短期金利が急騰したり、目先のインフレ懸念が強かったり、また市場が将来の景気後退を織り込んだりするなど、何らかの要因で遠い将来よりも近い将来の方がリスクが高くなると市場が予測した場合に、長期債よりも短期債の需要が相対的に増え、長短の金利水準が逆転して「逆イールド」になることがあります。これに対して、平時(普通)の状態である、長期金利の方が短期金利よりも高くなること(イールドカーブが右上がりの曲線になること)を「順イールド」と言います。

ちなみに、米国の債券市場では、長短金利が逆転すると将来の景気後退の兆候(サイン)とされ、過去の経験則として、逆イールドが発生して1~2年後に景気後退に陥る可能性が高いそうです。

<長短金利の動き方>

●短期金利

期間の短めの金利は、目先の金融政策の動向に大きく左右される傾向がある。

●長期金利

期間の長めの金利は、将来の経済動向や物価動向、金融政策などを巡る市場の見方を反映して動く傾向がある。

※金利の世界では、短期は1年以内、中期は5年前後、長期は10年、超長期は20-50年を指して言うことが多い。