スマートベータ指数

読み方: すまーとべーたしすう
分類: 概念

スマートベータ指数は、財務指標の良し悪しや株価の変動率などに着目して採用銘柄を決める株価指数をいいます。

昨今、注目されているもので、 TOPIXなどのように時価総額に応じて銘柄を組み入れる従来型の株価指数ではなく、売上高や利益率、配当利回り、成長性、流動性、ボラティリティなど、銘柄の特定の要素に基づいて構成される指数となっています。

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スマートベータ指数の開発

運用の世界で「ベータ」と言えば、市場の平均的な値動きを指し、これより、平均より賢い(スマートな)指数はないかとの発想で生まれたのが「スマートベータ指数(賢い指数)」です。

その発想として、財務諸表に応じて加重される「ファンダメンタル型」、市場平均よりも低リスクに抑えつつ期待リターンを高める運用を目指す「最小分散ポートフォリオ型(低ボラティリティ運用型)」、PER・PBR・予想配当利回り等に着目する「バリュー型」や「グロース型」などの指数が開発されています。

現在、具体的な指数としては、「S&P GIVI ジャパン」や「S&P/JPX GIVI」、「野村RAFI基準インデックス」、「MSCIジャパン最小分散指数」、「JPX日経400」などが挙げられます。

スマートベータ指数の採用

スマートベータ指数は、中長期的に市場平均を上回るようなパフォーマンスを期待するものとして、年金運用やETF(上場投資信託)などのベンチマーク(運用指標)としても採用されています。

また、本指数を使うことにより、指数連動型のパッシブ運用でありながら、アクティブ運用の側面を持つ投資が低コストで行うことができます(運用する側は指数の選別眼が求められる)。

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