証券監督者国際機構(IOSCO)
読み方: | しょうけんかんとくしゃこくさいきこう |
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英語: | International Organization of Securities Commissions |
分類: | 国際機関 |
証券監督者国際機構は、「IOSCO(イオスコ)」とも呼ばれ、世界各国・地域の証券監督当局や証券取引所などから構成される国際的な機関をいいます。
メンバーは、普通会員(Ordinary Member:証券監督当局)、準会員(Associate Member:その他当局)、協力会員(Affiliate Member:自主規制機関等)の3つから構成され、また事務局はスペインのマドリッドに置き、毎年1回、年次総会を開催しています(開催場所は、毎回異なる)。
現在、IOSCOでは、メンバー各国・地域における証券規制が満たすべき38の基本原則と、その実施の評価に関するメソドロジーを策定し、各国・地域において、この原則の遵守を求めています。
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証券監督者国際機構(IOSCO)の沿革
証券監督者国際機構(IOSCO)は、国際的な証券取引についての基準及び効果的な監視を確立することなどを目的に設立された組織で、その前身は、1974年に発足した「米州証券監督者協会」です。1983年に米州域外の国々も加盟できるように規約が改正され、1986年の第11回年次総会(パリ)で現名称に変更されました。
日本は、1988年11月の第13回年次総会(メルボルン)で、当時の大蔵省が普通会員として加盟し、現在は、金融庁がその加盟地位を引き継いで普通会員となっているほか、証券取引等監視委員会、経済産業省、農林水産省が準会員、日本証券業協会、日本取引所グループが協力会員となっています。
※米州証券監督者協会(Interamerican Association of Securities Commissions):米国およびカナダがラテンアメリカ諸国の資本市場育成のため、これら諸国の証券監督当局や証券取引所等を指導することを目的とした組織。
証券監督者国際機構(IOSCO)の目的
証券監督者国際機構(IOSCO)は、世界の証券市場や先物市場を規制する組織の連合体で、現在、以下の3つを目的としています。
◎投資家を保護し、公正かつ効率的で透明性の高い市場を維持し、システミックリスクに対処することを目的として、国際的に認識され、一貫した規制・監督・執行に関する基準の適切な遵守を確保し促進するために協力すること。
◎不公正行為に対する法執行や、市場・市場仲介者への監督に関する強化された情報交換・協力を通じて、投資家保護を強化し、証券市場の公正性に対する投資家の信頼を高めること。
◎市場の発展への支援、市場インフラストラクチャーの強化、適切な規制の実施のために、国際的にまた地域内で各々の経験に関する情報を交換すること。