雑費

読み方: ざっぴ
分類: 勘定科目(P/L)

雑費は、損益計算書(P/L)の販売費及び一般管理費(販管費)のうち、独立した科目を設けるほど重要でない出費(臨時的な費用で取引金額が少額なもの)を処理するための勘定科目をいいます。

販管費の中で、他のどの科目にも当てはまらないものや、その発生頻度が稀で独立の科目とするほど金額的にも重要でないものなどを処理するために用いられる科目で、具体的な対象としては、クリーニング代や清掃代、花代、信用調査費、官報公告、正月用飾り代、不用品処分代などが挙げられます。

◎損益計算書 > 経常損益 > 営業損益 > 販売費及び一般管理費 > 雑費

一般に雑費は、決算書(P/L)において、唯一使途が明確でない営業費用(経費)であるため、この金額が多いことは経理上望ましくないとされ、また申告時に税務署からも不審(疑い)の目を向けられやすいので注意が必要です。

そのため、原則として、既存の科目で処理できるものは処理し、また発生頻度の高いものや年間支出額が多いものについては新しい科目を設けた方がよいです。

なお、似たような勘定科目に「雑損失」がありますが、これはP/Lの営業外費用に属するものです。

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