株主資本比率
読み方: | かぶぬししほんひりつ |
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英語名: | Capital ratio, Equity ratio |
分類: | 財務分析 |
株主資本比率は、株式会社において、総資産(負債+純資産)に対する株主資本の割合(比率)を示すものをいいます。これは、企業の財務体質の安全性を見る基本的な指標の一つで、また業種によってその水準が大きく異なることから、相対的にチェックする場合には、同業種の競合企業と比較するのがよいでしょう。
・株主資本比率(%)=(株主資本÷総資産)×100
株主資本比率の株主資本
株主資本とは、貸借対照表(B/S)の「純資産の部」において、資本金や資本剰余金、利益剰余金、自己株式などから構成される項目をいいます。
2006年の会社法の施行以前は、株主資本は「資本の部」の金額のことを指し、「資本=自己資本=株主資本」という関係が成り立っていましたが、2006年の会社法の施行後は、B/Sにおいて、「資本の部」に代わり「純資産の部」となって、構成項目が変わったことにより、現在は「純資産=自己資本=株主資本」という関係は成り立っていません。
株主資本比率の概念
企業の資金調達の源泉を示す「負債+純資産」は、返済を必要としない純資産(株主資本他)と返済を必要とする負債(借入金・社債他)に分けられ、株主資本比率が高いほど、返済や金利負担のある負債が少ないことになるため、企業経営の安全度が高いと言えます。また、本比率を高めるためには、税引き後利益の蓄積である剰余金を増加させるか、または非効率な資産を圧縮するかなどの施策が必要となります。