他人資本
読み方: | たにんしほん |
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英語名: | Borrowed capital, Outside capital |
分類: | 財務諸表/貸借対照表 |
他人資本は、「外部資本」とも呼ばれ、自己資本と対立する概念で、ローン(借入)や社債などの株主以外の外部者(債権者)に対する債務のことをいいます。これは、貸借対照表(B/S)の貸方項目を構成する要素の一つである「負債の部」の金額のことをいい、会社が債権者に対して返済(支払い)等の必要(義務)があるものを指します。
具体的には、金融機関などからの「借入金」、資金調達のために発行した「社債」、従業員の年金や退職金などを予め見積もっておく「退職給付引当金」、仕入先等からの信用供与である「買掛金」や「支払手形」、一時的差異により発生した「繰延税金負債」などが挙げられます。
一般に他人資本は、自己資本と比較した場合、ファイナンス面において、資金(資本)の調達という共通性はありますが、一方で法律的に返済や支払いの義務を負うこと、また利益の有無に関わらず利息の支払いが必要なものもあるなど、大きく異なっています。