流動資産
読み方: | りゅうどうしさん |
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英語名: | Current assets |
分類: | 財務諸表/貸借対照表 |
流動資産は、貸借対照表(B/S)の借方の「資産の部」の一つで、現金や預金、受取手形、売掛金、有価証券、棚卸資産など、比較的短期間に換金される資産のことをいいます。これは、固定資産と区別するために「短期間」であるかどうかの判定に際して、商品等の販売による売掛金や受取手形など通常の営業活動から生じたものについては「正常営業循環基準」が、また貸付金などについては「一年基準(ワン・イヤー・ルール)」が用いられます。
なお、企業の財務分析において、短期の負債に対する支払能力(財務の安全性)を見るための基本的な指標で、企業の流動資産に対する流動負債の割合を「流動比率」と言います。
総資産=流動資産+固定資産+繰延資産
流動資産に属する主な勘定科目
流動資産は、当座資産、棚卸資産、その他流動資産に分類されます。
●当座資産
現金、預金、受取手形、売掛金、有価証券など
●棚卸資産
商品、製品、半製品、仕掛品、原材料、消耗品、貯蔵品など
●その他流動資産
前渡金、前払費用、未収収益、立替金、短期貸付金、未収金、預け金、仮払金など
正常営業循環基準と一年基準
流動資産と固定資産とを区別する基準は、短期間に現金化できるか否かという点であり、また短期間かどうかの判定は「正常営業循環基準」または「一年基準」が用いられます。
●正常営業循環基準
現金→仕入→商品→販売→売上債権→現金という会社の通常の営業活動で生じる商品や売掛金、受取手形などは流動資産とする基準。
●一年基準(ワン・イヤー・ルール )
決算日後1年以内に入金予定のものは流動資産とし、また1年を超える入金予定のものは固定資産とする基準。
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