証券総合口座

証券総合口座は、証券会社が個人の顧客向けに提供する、入出金から資産運用まで顧客の資産を一元管理する機能を備えた口座をいいます。

MRFを中心に据えた「貯める」「殖やす」「使う」といった機能のある「銀行の総合口座の証券版」と言えるもので、通常、株式や債券、投資信託などを買い付けた際には、自動的にMRFを解約して充当し、また預り金や売却代金、分配金、利金などは自動的にスイープして運用するため、無駄なく運用できます。

目次:コンテンツ構成

証券総合口座の位置づけ

証券総合口座は、証券会社で取引する際の「ベースとなる口座」で、新規に口座開設の申込みを行うことによって、所定の審査を経て開設されます。また、証券総合口座の口座数は、証券会社の顧客基盤(顧客数)を表しており、業界内で注目されています。

◎実際の取引内容は、インターネットの照会画面や定期的に送付されてくる取引残高報告書などで確認することができる。

◎金融機関によっては、ATMやCDで入出金ができるキャッシュカードを発行したり(クレジットカード機能付きのものもあり)、また取引に応じてポイントが貯まるポイントプログラムを提供しているところもある。

証券総合口座の主な特徴

証券総合口座は、個人の顧客が証券会社と取引する際に必要となる口座で、具体的には、以下のような特徴があります。

・証券会社に口座開設すると、最初に開設される口座である
・全ての取引が一つの口座で総合的に管理できる
・預り金の状態となっている資金はMRFで運用される
・購入代金や売却代金は自動スイープ機能で処理される
・口座管理画面や取引残高報告書などで取引状況を確認することができる
・通常、入出金は登録した銀行口座を通して振込等で資金をやりとりする
・証券会社によっては、ATMやCDで資金の出し入れが可能である
・証券会社によっては、書類等の電子交付サービスがある
・証券会社によっては、ポイントサービスを提供している

<自動スイープ機能について>

有価証券の買付けの際には、自動的にMRFを解約して買付代金に充当し、また有価証券の売却代金や利金・分配金などでは、自動的にMRFを買付けるという機能。

証券総合口座の基本事項

証券総合口座は、証券会社が提供する、多様な機能のある口座サービスです。

取扱機関 証券会社
預ける 銀行からの振込入金・即時入金
キャッシュカードでの入金(一部の会社)
有価証券の売却代金の入金
支払う 有価証券の購入代金の決済
クレジットカード代金の引き落とし(一部の会社)
引き出す 銀行の登録口座への出金依頼
キャッシュカードでの引き出し(一部の会社)
殖やす 株式、債券、投信、先物・オプション、FXなどへの投資
サービス
(各社毎に異なる)
報告書作成サービス
情報提供サービス
ポートフォリオ分析サービス
手数料割引サービス
相談サービス 他

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