アカウントアグリゲーション

アカウントアグリゲーション(Account aggregation)は、複数の金融機関等の取引口座情報を一つの画面に一括表示するサービスをいいます。

利用者(ユーザー)が複数の金融機関等に持つ口座残高や入出金履歴、利用履歴などの取引情報をコンピュータやスマホなどの画面上に一覧表示するもので、現在、銀行や証券会社、クレジットカード会社、ポータルサイト運営会社、Fintech会社などがサービスを提供しています。

目次:コンテンツ構成

アカウントアグリゲーションの情報

アカウントアグリゲーションの情報取得の対象となるのは、預金や証券、保険、クレジットカード、公共料金、マイレージ・ポイントなどの口座(契約)の取引情報で、利用するアグリゲーター(提供会社)によって、その対象機関は異なります。

ちなみに、似たようなサービスとして、ホテルサイトの情報を専門に収集・表示するというように、金融以外で特定の情報を対象とするものは「コンテンツ・アグリゲーション・サービス」と呼ばれることもあります。

アカウントアグリゲーションの主な特徴

アカウントアグリゲーションは、日常生活の中でうまく利用すると、非常に便利なサービスで、具体的には以下のような特徴があります。

・各々の取引口座にログインする手間が省け、時間の節約になる
・アカウント情報を登録することで、複数の金融機関等の取引口座情報が一つの画面に一括表示される
・種類別に取引情報が整理され、また資産のバランスや増減をグラフ等でビジュアル表示する機能を装備しているものもある
・家計管理に便利な「家計簿機能」や「目標管理機能」などを装備しているものもある

アカウントアグリゲーションの主なシステム

アカウントアグリゲーションは、1999年に米国のヨドリ社(Yodlee)がスクリーンスクレーピング方法でサービスを行ったことに始まり、現在、日本においては、以下のようなサービスが提供されています(導入機関により、サービス名は異なる)。

・マネーフォワード:Money Forward
・SBIビジネス・ソリューションズ:MoneyLook(マネールック)
・ミロク情報サービス:Account Tracker
・マネーツリー:Moneytree 他

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