監理銘柄
読み方: | かんりめいがら |
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分類: | 銘柄 |
監理銘柄は、証券取引所(金融商品取引所)において、上場廃止基準に該当するおそれのある上場有価証券について、その事実を一般投資家に周知させ、一般投資家がこれに対応する措置が取れるように割り当てる、特別な取り扱いをいいます。
一方で、監理銘柄に対して、上場廃止を決定した上場有価証券に割り当てる特別な取り扱いを「整理銘柄」と言います。
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監理銘柄の措置について
監理銘柄は、上場廃止の可能性を一般投資家に周知徹底させるための措置で、売買は通常通り行われますが、上場廃止と決定された場合には、「整理銘柄」に指定となります。また、企業側の説明等によって、廃止基準に触れないと判断された場合には、指定は解除されます。
監理銘柄の種類について
監理銘柄には、「監理銘柄(審査中)」と「監理銘柄(確認中)」の2つがあり、具体的な指定基準については、「監理銘柄及び整理銘柄に関する規則」等により規定されています。
監理銘柄(審査中)
監理銘柄(審査中)は、以下のような場合に指定される。
・有価証券報告書等に虚偽記載を行い、その影響が重大である場合
・監査報告書において、「不適正意見」「意見の表明をしない」旨が記載され、その影響が重大である場合
・四半期レビュー報告書において、「否定的結論」「結論の表明をしない」旨が記載され、その影響が重大である場合
・上場契約の当事者でなくなるおそれがある場合
・上場契約に関する重大な違反に該当するおそれがある場合
・宣誓事項に関する重大な違反に該当するおそれがある場合
・公益または投資者保護の観点から、上場廃止が適当であると取引所が認めるおそれがある場合
監理銘柄(確認中)
監理銘柄(審査中)に該当する以外で、規則に定められている監理銘柄指定要件に該当する場合に指定される。