ブラック・スワン

英語名: Black swan
分類: 概念

ブラック・スワン(Black swan)は、マーケット(市場)において、事前にほとんど予測できず、起きた時の衝撃(混乱)があまりに大きい事象のことをいいます。

また、認識論学者で元ヘッジファンド運用者としての経験を持つナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim NicholasTaleb)が、2006年に刊行した著書「ブラック・スワン(The Black Swan)」で説明している考え方を「ブラック・スワン理論」と言います。

ブラック・スワン

ブラック・スワン理論の概要

ブラック・スワン理論(Black swan theory)は、欧州では近代まで、全ての白鳥が白色と信じられていたのが、1697年にオーストラリアで黒い白鳥が発見されたことにより、鳥類学者の常識が大きく崩れることになった出来事から名付けられたものです。

そして、今日では、確率論や従来からの知識や経験からでは予測できない極端な現象(事象)が発生し、その事象が人々に多大な影響を与えることを総称したものとなっています。なお、ヘッジファンドの運用会社の中には、ブラック・スワン理論に基づいた投資戦略を持つファンドを運用しているところもあります。

ブラック・スワンの具体例(21世紀)

ブラックスワンは、事前にほとんど予測できず、起きた時の衝撃があまりに大きい事象のことを指し、過去(21世紀)の具体例として以下が挙げられます。

・2001年09月:米国で同時多発テロが発生
・2008年09月:米国でリーマンショックが発生
・2011年03月:日本で東日本大震災が発生
・2016年06月:英国が国民投票でEU離脱
・2016年11月:米大統領選でドナルド・トランプが当選
・2020年02月:世界でコロナショックが発生

ブラック・スワンの使用例(文章内)

本用語(ブラックスワン)は、新聞やニュースなどで、たまに出てくることがあります。

・中東の動乱や日本の大地震など、相次ぐブラック・スワンに投資家は身を縮める
・予期せぬ新型コロナウイルスというブラックスワンが現れたことで状況が一変した
・市場関係者は、ブラック・スワン的事象が考えていたよりも頻繁に発生していることに気づき始めた