カバー取引

読み方: かばーとりひき
英語: Cover Deal
分類: 市場取引

カバー取引は、「カバーディール」とも呼ばれ、金融機関において、顧客取引の反対売買をして、ポジション(残高)を調整することをいいます。

相対取引において、売買の引き受け手がリスク回避のために行うヘッジ取引で、通常、大口の場合、引き受けたロットと同じロットの注文を別の金融機関に出してヘッジすることが多いです(小口のものはまとめってヘッジ)。

例えば、銀行の場合、顧客の大口の外国為替取引やデリバティブ取引などで行われ、これをすることによって残高を調整(縮小)すると共に、リスクをヘッジ(回避)することができます。

<カバー取引の例>

◎銀行のカスタマーディーラーが大手企業から米ドルのスポット(直物為替)の大口の買い(銀行から見ると米ドルの大口の売り)の注文を受けた場合、スポットディーラーが本取引の残高を調整するために、インターバンク市場で米ドルの買いを行う。

◎相対の外国為替証拠金取引を取り扱うFX業者が顧客から受けた注文のリスクを減らすために、カバー取引先の金融機関と外国為替取引を行う。

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