担保掛目

読み方: たんぽかけめ
分類: 担保・保証

担保掛目は、「担保掛け目」とも表記され、金融機関等が融資(貸出)をする際に、当該貸出の担保物件を評価する際の「掛け目(比率)」をいいます。また、本用語は、株式の信用取引等の代用有価証券の評価においても、同様の意味で使われています。

目次:コンテンツ構成

融資の担保掛目

金融機関等では、ローンなどの債権保全を図るために担保を取ることがありますが、万一(延滞等)の場合、その担保から確実に回収することが必要になるため、担保評価額の適切な設定が重要となります。

一般に担保掛目(比率)は、保全の確実性を考慮して、例えば、預金は100%、国債は90%、上場企業の株式は80~50%、不動産は80~70%などとなっています。また、担保の評価額は、「担保の時価評価額×担保掛目」で求められます。

代用有価証券の担保掛目

代用有価証券とは、株式の信用取引等において、委託保証金を差し出す際に、一定の条件のもとで、現金の代わりに株式や公社債などの有価証券をもって代用することができるものです。

一般に代用有価証券の担保掛目は、有価証券の種類により異なり、上場株で時価の70%、国債で額面の95%、新株予約権付社債で額面の80%などとなっており、保全の確実性を考慮して適切な担保評価額が設定されています。

iFinancial TV