担保割れ
読み方: | たんぽわれ |
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分類: | 担保・保証 |
担保割れは、債務に対して、担保が十分な弁済能力を持たなくなっている状態をいいます。
担保として提供された物件の評価額が、ローンなどの債務残高より少なくなっている状態であり、例えば、不動産融資の場合、土地や建物などの不動産の担保評価額が、その不動産を担保に借りたローンの残高より少なくなっている状態を指します。
一般に金融機関等においては、担保割れは切実な(早急に対処すべき)問題であり、過去には、バブル崩壊後の不動産価格の低迷により、相次ぐ不良債権増加の大きな要因となりました。
<担保割れになった場合>
◎金融機関等の債権者側では、万一(延滞・破綻等)の場合に、債権を全額回収できなくなるリスクが生じる。
◎借主等の債務者側では、返済不能等の場合に、担保物件を売却しても債務が残ってしまうリスクが生じる。
なお、担保割れは、個人においては、住宅ローン残高が住宅(戸建て・マンション等)の売却価格を上回る状態をいうこともあります。