コア・サテライト戦略

読み方: こあさてらいとせんりゃく
分類: 投資戦略

コア・サテライト戦略は、ポートフォリオを「攻め」と「守り」に明確に分割し、効率的に運用する投資戦略をいいます。

ポートフォリオを組む際に有効な考え方の一つで、運用資産を大きく2つに分けて、中心的な部分(コア=核)では、安定的な成長(運用成果)を図る一方で、残りの一部資金(サテライト=衛星)では、比較的高いリターンを目指して運用する仕組みとなっています。

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コア・サテライト戦略の活用

コア・サテライト戦略では、資産全体として過度のリスクを取ることを回避しながら、リターンの上積みを狙うことができるため、現在、世界の多くの機関投資家が採用しています(個人投資家でも活用できる)。

●コア部分

リスクの比較的小さい資産を「守り」としてコアで保有し、中長期的な安定収益を期待して運用する。

●サテライト部分

リスクが相対的に大きい資産を「攻め」としてサテライトで保有し、投資タイミングを図りながら、比較的高いリターンを目指して運用する。

一般にサテライトでの運用は、当たれば大きいですが、一方で外れる可能性も高く、それゆえ、原則として資金の一部に限定すべきであり、また配分割合は、マーケットの状況を見ながら適宜調整することが必要となります。

コア・サテライト戦略の運用手法

コア・サテライト戦略の運用手法には、ニーズに合わせて、様々なものがあります。

例えば、コア部分はインデックスファンドや債券ファンドなどを使って、低コストで国内外の株式や債券などに幅広く分散投資する一方で、サテライト部分は先進国の個別銘柄(アクティブファンド)や新興国株(新興国ファンド)、ヘッジファンド、通貨、コモディティ、不動産などの収益性のより高いリスク資産へ投資することが多いです。

これによって、コア部分で「長期的に世界全体の成長の恩恵を狙う」と共に、サテライト部分で「特定分野での上乗せ」を期待できます。

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