直物為替レート

読み方: じきものかわせれーと
分類: 為替相場

為替レートには、通貨の受け渡しの時期によって、「直物為替レート」と「先物為替レート」の2つがあります。

普段、新聞やテレビ、インターネットなどのニュースで伝えられる為替レートは、インターバンク市場で取引されている「直物為替レート(スポットレート)」を指します。

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直物為替レートとは?

直物為替レートは、取引日から2営業日後に通貨の受け渡し(資金決済)が行われる為替レートをいいます。これに対して、取引日から3営業日以降の特定日に通貨の受け渡し(資金決済)が行われる為替レートを「先物為替レート」と言います。

直物為替レートの概要

直物為替レートの決まり方

直物為替レートは、月曜日のウェリントン市場やシドニー市場がオープンすると、通常は、前週末のニューヨーク・クローズを参考に、ディーラーがブローカー(電子取引システム)に注文を入れ、レートが集まります。

その中で、最も低い値段がビット(売り値)、最も高い値段がオファー(買い値)となって、外国為替市場(マーケット)にプライス(レート)が形成され、そのレートは、売買が成立(ヒット)する度に絶えず変わっていきます。

そして、直物為替レートは時間の経過と共に次の市場へと自然に引き継がれ、金曜日のニューヨーク・クローズまでずっと変わり続けます。

FXの為替レートの仕組み

相対型の外国為替証拠金取引(FX)で提示される為替レートは、FX提供会社(外国為替取引会社や証券会社など)が銀行等とカバー取引をする際の「対顧客市場の直物為替レート(スポットレート)」が元になっています。

すなわち、FXの為替レートは、「インターバンク市場のインターバンクレート」→「銀行等がFX提供会社に提示する対顧客レート」→「FX提供会社が損のないように決定する対顧客レート」という仕組みになっています。

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