Wesmo!(ウェスモ)
Wesmo!(ウェスモ)とは、2025年5月から開始された、JR西日本が提供する、新たなスマートフォン決済・ウォレットサービスをいいます。これは、日常の移動や買い物をより便利で楽しくすることを目指したモバイルサービスで、ブランドコンセプトは「Moving is Value.」です。
具体的には、鉄道会社という視点から、日常生活の買い物や食事、電車の移動といった「動き」を活性化させ、人が動き、経済が動くという価値を創出することで、地域経済の活性化を目指しています。
目次:コンテンツ構成
Wesmo!の仕組み
Wesmo!(ウェスモ)の基本的な仕組みは、QRコード決済と同じです。その一方で、一番の違いは、通常のQRコード決済以外に、BLUEタグタッチによる、アプリの自動起動という独自機能を備えていることです。
◎Wesmo!のBLUEタグタッチでは、近距離無線通信技術のNFCを使って、アプリの起動とQRコードの読み取りを省略できるようになっている。
◎BLUEタグタッチによるアプリ決済は、QRコード決済のユーザースキャン方式を簡単にしたもので、アプリ立ち上げ後は、ユーザースキャン方式と同じ手順となる。
Wesmo!のアプリ機能
JR西日本は、Wesmo!(ウェスモ)を提供するにあたって、資金決済に関する法律に定める第二種資金移動業者として、国内鉄道事業者で初めて登録されました。
現在、Wesmo!の主な機能として、決済機能、ウォレット機能、WESTERポイント連携機能などが用意されています。また、将来的には、ICOCAへのチャージ機能やデジタル給与の受取機能なども予定されています。
Wesmo!の決済機能
Wesmo!の決済機能については、BLUEタグタッチによるアプリ決済と、QRコード決済の二つが用意されています。また、QRコード決済は、ユーザースキャン方式とストアスキャン方式の二つに対応しています。
Wesmo!のウォレット機能
Wesmo!のウォレット機能については、チャージ、残高表示、個人間送金といった機能が利用できるようになっています。これらの機能は、PayPayや楽天ペイなどでも提供されているもので、これは基本的な仕組みが、QRコード決済のアプリと同じだからです。
Wesmo!の位置づけ
JR西日本では、2025年5月のWesmo!(ウェスモ)の開始により、現在、決済サービスとして、ICOCA、J-WESTカード、Wesmo!の3つがあり、WESTERアプリをハブとして、統合的に管理できるようになっています。また、いずれも、WESTERポイントを貯められるようになっています。
◎ICOCAは、交通系ICカードとして、鉄道やバスなどの移動の際に、ちょっとした買い物で、スピーディーな少額決済に便利。
◎J-WESTカードは、メインのクレジットカードとして、クレジット決済で、JR西日本関連での高額利用やポイント重視に便利。
◎Wesmo!は、街中の買い物や食事など、日常のスマホ決済に便利。
Wesmo!の使える場所
現在、Wesmo!(ウェスモ)のスマホ決済は、JR西日本グループの商業施設、Wesmo!マークがある店舗、Smart Codeマークがある日本全国の多くの店舗で利用できます。
この中で、Smart Codeとは、JCBが提供するコード決済スキームで、Wesmo!のQRコード決済にも対応しています。現在、Smart Code加盟店は、コンビニやスーパー、ドラッグストア、飲食店など、日常的に利用するチェーン店も広く加入しているので、Wesmo!も広く利用できるようになっています。
なお、Wesmo!は、ネットでは、JR西日本のネット予約サービス「e5489」でも使えるようになっています。
Wesmo!の支払方法
Wesmo!(ウェスモ)は、スマホにインストールした「Wesmo!アプリ」を起動することで、BLUEタグタッチ、QRコード読み取り、コード提示の3つで、支払いができるようになっています。また、その他に、WESTERポイントによる支払いもできるようになっています。
BLUEタグタッチ
BLUEタグタッチについては、JR西日本グループの商業施設やWesmo!マークがある店舗で行う、支払方法となっています。これは、近距離無線通信技術のNFCを利用したICチップが埋め込まれたタグである「NFCタグ」を活用しています。
具体的には、店舗に設置された、NFCタグの「BLUEタグ」に、スマホをタッチすると、Wesmo!アプリが自動的に立ち上がります。そしたら、支払金額を入力し、画面をスライドすると、決済が完了します。
QRコード決済
QRコード決済のQRコード読み取りとコード提示については、主に、Smart Code加盟店で行う、支払方法となっています。また、Wesmo!マークがある店舗に設置されているBLUEタグにも、QRコードが表示されているので、BLUEタグタッチをしない、またはできない場合に利用できます。
Wesmo!のQRコード決済は、いずれも、自分でWesmo!アプリを立ち上げる必要があります。そして、アプリを立ち上げた後は、ペイペイや楽天ペイなど、通常のコード決済と、基本的に支払いのやり方は同じです。
Wesmo!のチャージ方法
Wesmo!(ウェスモ)で支払うには、支払い元になる「Wesmo!残高」へチャージ(入金)することが必要です。現在、Wesmo!残高へのチャージ方法には、クレジットカード、銀行口座、コンビニATMの3つがあります。
◎クレジットカードについては、3Dセキュアーに対応したカードであれば、どのカードでもチャージができる。また、JR西日本のJ-WESTカードからのチャージでは、WESTERポイントが付与される。
◎銀行口座については、事前に本人確認手続きを行うことで、自分の銀行口座からチャージができる。
◎コンビニATMについては、セブン銀行ATMなどから、現金でチャージができる。
なお、Wesmo!では、Wesmo!残高に、最大100万円まで、チャージが可能になっています。
Wesmo!のメリット
Wesmo!(ウェスモ)のメリットについて、5つほど紹介したいと思います。
(1)BLUEタグタッチで、アプリが自動的に立ち上がり、スムーズな支払いができる。
(2)Wesmo!での支払いにより、WESTERポイントが貯まる。また、貯まったポイントは、Wesmo!での支払いにも利用できる。
(3)家族や友人などへの個人間送金が手数料無料で行える。
(4)J-WESTカードからのチャージで、ポイント還元率がアップする。
(5)支払いの際にキャラクターが動いたり、交換商品のポイント達成率がアニメーション表示されるなど、アプリで楽しさが実感できる。
Wesmo!の注意点
Wesmo!(ウェスモ)の注意点について、5つほど紹介したいと思います。
(1)銀行口座からのチャージや、ATMからの現金出金など、一部の機能を利用するには、本人確認が必要である。
(2)決済金額が200円(税込)未満の場合、WESTERポイントは付与されない。また、e5489でのWesmo!決済には、ウェスターポイントが付与されない。
(3)キャンペーンなどに参加する場合、WESTERアプリとWesmo!アプリで、同じWESTER IDでのログインが必要である。異なるIDを使用している場合は、キャンペーンの対象外となる可能性がある。
(4)一部の商品やサービスでは、Wesmo!残高を利用できない場合がある。
(5)ネット回線やスマホの状態によっては、使えない場合がある。