楽天ペイ

楽天ペイとは、楽天グループの楽天ペイメントが提供する、キャッシュレス決済サービスをいいます。これは、大きく分けて、街中などで利用する「スマホ決済サービス」と、ネットで利用する「オンライン決済サービス」の二つから構成されています。また、いずれも利用するには、楽天IDを作成して、楽天会員になることが必要です。

目次:コンテンツ構成

楽天ペイの概要

楽天ペイは、2016年10月から開始されたキャッシュレス決済サービスで、大きく分けて、街中などで利用する「スマホ決済サービス」と、ネットで利用する「オンライン決済サービス」の二つから構成されています。

楽天ペイのスマホ決済サービス

楽天ペイのスマホ決済サービスは、PayPayやd払い、au PAYなどと同様、スマートフォンに専用アプリを入れて利用する、QRコード決済(アプリ決済)となっています。

具体的には、街中の楽天ペイ加盟店において、コード払い、QR払い、セルフ払いができるようになっています。また、その他に、公共料金や税金などの請求書や振込票に記載されている、バーコードやQRコードをアプリで読み取って行う、請求書払いもできるようになっています。

楽天ペイのオンライン決済サービス

楽天ペイのオンライン決済サービスは、楽天会員が楽天以外のECサイトにおいて、楽天IDとパスワードで簡単にオンライン決済ができるものです。これは、Amazon Payと似た決済サービスで、また利用面の大きな魅力として、購入金額に応じて、楽天ポイントが貯まります。

現在、楽天ペイのオンライン決済の支払方法には、電子マネーの楽天キャッシュ、楽天ポイント、クレジットカード、楽天銀行デビットカードがあります。

楽天ペイ

楽天ペイアプリの仕組み

楽天ペイアプリとは、楽天ペイや楽天ポイント、楽天キャッシュ、楽天Edyなどの機能を、1つのアプリで提供するプラットフォーム型のアプリです。これは、QRコード決済以外にも、用途に合わせて様々な機能を利用できるので、利便性が結構高いです。

その一方で、実際にアプリの画面を見ると、色々な機能があって、結構分かりずらいです。

楽天ペイアプリの機能

楽天ペイアプリの機能は、大きく分けて、楽天ペイ、楽天キャッシュ、楽天ポイント、楽天のタッチ決済、その他の5つに区分できます。

(1)楽天ペイは、メインとなるQRコード決済です。これは、楽天ペイ加盟店でコード払い、QR払い、セルフ払いができるほか、請求書払いもできます。

(2)楽天キャッシュは、チャージした残高のことです。これは、電子マネーとなって、楽天ペイや楽天Edyなどの支払元として使えるほか、個人間送金でも使えます。

(3)楽天ポイントは、楽天グループの共通ポイントです。これには、ポイントカード、ポイント運用、見てポイント、訪問してポイントなどの機能があります。

(4)楽天のタッチ決済は、専用アプリと連携するもので、楽天Edy、楽天カードタッチ決済、Suicaが用意されています。

(5)その他には、クーポンやキャンペーン、お金の管理(楽天カードの利用履歴、楽天銀行口座の残高照会)なども用意されています。

楽天ペイアプリのiPhoneとAndroidの比較

現在、楽天ペイアプリのiPhoneとAndroidにおいて、楽天ペイ、楽天キャッシュ、楽天ポイント、楽天チェックといった基本的な機能は同じですが、その一方で、Suicaと楽天Edyと楽天カードタッチ決済への対応が異なっています。具体的には、iPhoneでは、楽天ペイアプリにおいて、Suicaの新規発行、取り込み、改札、買い物ができず、また楽天Edyと楽天カードタッチ決済もできません。

なお、iPhoneでは、Apple Payを使えば、Suicaと楽天カードタッチ決済は普通に利用できますが、その一方で、現在も、楽天Edyは利用できません。

楽天ペイの使える場所

楽天ペイは、日本全国の楽天ペイ加盟店とネットの楽天ペイ加盟店サイトで使うことができます。

日本全国の楽天ペイ加盟店

楽天ペイは、日本全国の楽天ペイのマークのある、街中の楽天ペイ加盟店で広く利用できます。具体的には、身近なコンビニやスーパー、ドラッグストア、飲食店、居酒屋、量販店、専門店、百貨店、ショッピングモールなどで広く使えるようになっています。

特に、有名な全国チェーンのお店では大体使える感じで、代表的な所としては、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ウエルシア、マツモトキヨシ、ガスト、すき家、マクドナルド、ビックカメラ、ヤマダ電機、ユニクロ、ダイソーなどが挙げられます。

ネット上の楽天ペイ加盟店サイト

楽天ペイは、街中の楽天ペイ加盟店だけでなく、ネット上の楽天ペイ加盟店サイトでも使えるようになっています。

昨今では、Amazon Payと似た決済の利便性から、一昔前と比べて、利用できるサイトが増えています。現在、代表的なサイトとしては、ドミノピザ、BUYMA、オイシックス、東宝シネマ、ディノス、三越、伊勢丹、アディダス、ベルーナなどが挙げられます。

なお、楽天ペイ加盟店サイトで、ポイントバックサービスの楽天リーベイツにも参加しているところは、楽天リーベイツ経由で買い物をすると、ポイント還元率がアップします。

楽天ペイの利用設定

スマホ決済の楽天ペイを利用するにあたっては、楽天ペイアプリをダウンロードして、スマートフォンに入れ、利用設定を行う必要があります。この時、楽天会員に登録してあることが必要なので、登録していない場合は、アプリ上からも会員登録ができるようになっています。

楽天ペイの利用設定のフロー

楽天ペイの利用設定のフロー(流れ)は、大きく分けて、以下の4ステップです。

(1)楽天ペイアプリをダウンロードする。

(2)楽天ペイアプリに戻り、会員情報を入力し、ログインする。

(3)登録されている電話番号を確認し、指定の電話番号へ発信する。

(4)コード・QR決済のお支払方法を設定し、登録が完了する。

楽天ペイの支払い元の設定

楽天ペイのQRコード決済で利用する支払い元には、クレジットカード、楽天銀行口座払い、楽天キャッシュの3つがあります。また、その他に、楽天ポイントも支払いに設定することができ、通常ポイントと期間限定ポイントの両方を利用できます。

◎支払い元にクレジットカードを設定した場合、楽天ペイで支払った金額が、そのまま登録したクレジットカードの利用分として、カード会社から請求される。

◎支払い元に楽天銀行口座払いを設定する場合は、楽天銀行に口座を持っていることが必要。この設定をすると、楽天ペイで支払った金額が即座に楽天銀行から引き落としされる。

◎支払い元に楽天キャッシュを設定した場合、事前にチャージして、楽天キャッシュの残高内で、楽天ペイを利用することになる。

<登録できるクレジットカード>

Mastercard 、Visa、JCB、American Expressの国際ブランドが付いた国内で発行されたカードで、この中で、楽天ペイの利用で楽天ポイントが貯まるのは、楽天カードだけとなっている(一部のデビットカードも登録可能)。

楽天ペイの支払方法

楽天ペイのスマホ決済(アプリ決済)の支払方法には、現在、街中の楽天ペイ加盟店によって、コード払い、QR払い、セルフ払いの3つがあります。

コード払い

コード払いのお店では、楽天ペイアプリを開き、レジで「楽天ペイで」と支払方法を伝えます。そして、アプリのトップ画面に表示される、バーコードまたはQRコードをお店の人にスキャナー等で読み取ってもらうことで支払いが完了します。

QR払い

QR払いのお店では、楽天ペイアプリを開き、レジで「楽天ペイで」と支払方法を伝え、アプリのトップ画面の下の方にある「QR読み取り」をタップして、カメラでお店のQRコードを読み取ります。そして、支払金額を入力し、お店の人に画面を見せて金額を確認後、確認画面で実行することで支払いが完了します。

セルフ払い

セルフ払いのお店では、楽天ペイアプリを開いて、トップ画面の下の方にある「セルフ」をタップして、表示されたお店の中から支払うお店を選択します。そして、支払金額を入力し、確認画面で決済を実行することで支払いが完了します(最後にお店の人に決済完了画面を見せることもあり)。

楽天ペイの主なメリット

楽天ペイの主なメリットについて、4つほど挙げてみたいと思います。

決済の利便性

楽天ペイを使うと、すばやく簡単に支払いが完了します。

街中の楽天ペイ加盟店では、コード払い、QR払い、セルフ払いといった、スマホのアプリ決済で、すばやく簡単にキャッシュレス決済ができます。

一方で、インターネット上の楽天ペイ加盟店サイトでは、楽天IDとパスワードで、簡単にオンライン決済ができます。

楽天ポイントの付与

楽天ペイ加盟店では、通常、楽天キャッシュでの支払い、楽天ポイントでの支払い、楽天銀行口座払いでの支払い、楽天カードでの支払い、楽天銀行デビットカードでの支払いで、1%の還元率となっています(楽天カード以外のカードでは、楽天ポイントは付与されず)。

また、楽天カードから楽天キャッシュへチャージした場合は、ポイントは付きませんが、チャージした楽天キャッシュを支払いに使って、所定の条件を満たした場合に、0.5%のポイントが付与されます。

さらに、楽天ポイント加盟店の場合は、楽天ペイで決済する前に、楽天ペイアプリのポイントカードのバーコードを提示することで、楽天ポイントがダブルで貯まります。

楽天ポイントの使用

楽天ペイでは、楽天ポイントを簡単に使うことができ、また期間限定ポイントも使うことができます。

具体的には、楽天ペイアプリの画面において、「ポイントと楽天キャッシュをすべて使う」にチェックを入れ、アプリの設定で「ポイント優先」にすることで、楽天ポイントを支払いに使うことができます。

また、その他に、楽天ペイアプリでは、楽天ポイントカードの機能でも、楽天ポイント加盟店において、楽天ポイントを支払いに使うことができます。

決済の安心・安全

スマホ決済の楽天ペイは、安心・安全に使うことができます。

現在、楽天ペイでは、不正利用を防ぐために、SMS認証、端末認証、本人認証サービス、スマホ盗難紛失時の利用停止、ご利用内容の確認といった取り組みが行われています。また、第三者が不正に利用し、楽天ペイのユーザーが被害にあわれた場合、その損害を補償する「安心の補償制度」も用意されています。

さらに、衛生面では、現金やカードを手渡ししないキャッシュレス決済なので、感染症対策でも安心と言えます。

楽天ペイの主な注意点

楽天ペイの主な注意点について、5つほど挙げてみたいと思います。

(1)楽天ペイを利用する際に入れる楽天アプリは、QRコード決済の専用アプリではなく、多様な機能を持つスーパーアプリとなっている。

(2)楽天ペイの支払方法に楽天キャッシュとあるが、これはチャージした残高のことで、電子マネーとなっている。

(3)楽天ペイを使う場合、支払方法によってポイント付与率が異なり、分かりずらい。

(4)楽天カードから楽天キャッシュにチャージしても、チャージポイントが付かない。

(5)ネット回線やスマホの状態によっては使えないことがある。

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