総合通帳

総合通帳は、正式名を「郵便貯金総合通帳」と言い、その昔、郵便貯金の時代に提供されていたもので、通常貯金に定額貯金やニュー定期、自動貸付(ゆうゆうローン)などをセットにして1冊の通帳にまとめたものをいいます。

2007年(平成19年)の郵政民営化により、郵便貯金がゆうちょ銀行へ引き継がれたことに伴い、今日では、総合通帳は「総合口座」という名称で取扱われています。

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郵政民営化に伴う総合通帳の取扱い

郵便貯金総合通帳(総合通帳)は、銀行の「総合口座」の郵貯版と言えるもので、郵便貯金が郵政省や郵政事業庁、日本郵政公社の管轄にある間、「ぱ・る・る」という愛称で親しまれてきました。

2007年10月1日に日本郵政公社が民営化・分社化され、それまで郵便局の貯金窓口で提供されていた郵便貯金の商品である「総合通帳」は、同日付でゆうちょ銀行に承継され、「総合口座」となりました。

ゆうちょ銀行の総合口座

ゆうちょ銀行の総合口座は、通常貯金や定額貯金、定期貯金、国債を管理できる口座で、定額貯金、定期貯金、または国債を担保として「自動貸付(自動融資)」を利用することができます。また、同時に開設される「振替口座」を利用して、他の振替口座との間や他の金融機関口座との間の送金を利用することもできます。

総合通帳(総合口座)の基本事項

総合通帳は、郵政民営化前の商品名で、一冊の通帳で7つの機能(貯える、受け取る、支払う、殖やす、借りる、使う、送る)がありました。現在は、ゆうちょ銀行で、同様の機能のある「総合口座」になっています。

取扱機関 ゆうちょ銀行、郵便局
現況 総合通帳は総合口座へ移行
貯える 通常貯金や通常貯蓄貯金など、出し入れ自由のおサイフ代わり
受け取る 給与振込、年金自動受取り、各種自動受取りなど
支払う 公共料金や各種支払代金を通帳から自動的に支払い
殖やす 定額貯金や定期貯金での運用(自動積立も可能)
借りる 通常貯金の残高を超える場合、自動融資(通常貯金がマイナス)
定額貯金等を担保に残高の90%、最高300万円
返済は通常貯金への入金により自動返済
定額貯金が担保の場合:融資利率は定額貯金利率+0.25%
定期が担保の場合:融資利率は定期利率+0.5%
使う ATMで出し入れ自由
送る 電信振替、自動送金、電信現金払、国際送金など

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