短期金利

読み方: たんききんり
英語名: Short-term interest rate
分類: 金利

短期金利は、取引期間が1年未満の資金を貸し借りする際の金利をいいます。これは、短期国債や預貯金、CP、CD、資金取引、ローンなど、償還期限が1年未満(数日から数カ月程度)の資産(債権)や負債(負債)の金融資産に適用される金利全般を指し、マーケット(短期金融市場)において、金利水準が形成されます。

ここでは、金融の基本用語の一つである「短期金利」について、簡単にまとめてみました。

短期金利の概要

目次:コンテンツ構成

短期金利の種類

短期金利とは、金融機関や企業、政府、個人などが、取引期間が1年未満の資金の貸し借りをした場合に適用される金利をいいます。

現在、日本の短期金融市場では、コールレートや国庫短期証券利回り、TIBOR東京レポ・レート、CD平均金利、CP平均金利、ユーロ円金利先物などがあり、その中で代表的な指標金利は「無担保コール翌日物レート」となっています。また、個人に身近なところでは、1年未満の定期預金金利や普通預金金利などがあります。

短期金利の認識(他の金利との関係)

短期金利は、政策金利や長期金利、短期プライムレートと、以下のような関係があります。

|短期金利と政策金利

短期金利は、中央銀行がマーケットでの金融調節によって、金利水準をコントロールすることが可能であることから、世界中の多くの国・地域において、特定の短期金利(=政策金利)が、中央銀行が行う金融政策の操作目標となっています。

現在、日本では、日銀が「無担保コール翌日物レート」を、米国では、FRBが「フェデラル・ファンドレート」を、またユーロ圏では、ECBが「リファイナンス金利」を政策金利とし、それを一定水準へ誘導することを金融政策の操作目標としています。

※2013年の「量的・質的金融緩和」の導入以降、無担保コール翌日物レートは、政策金利の誘導対象ではない。

|短期金利と長期金利

短期金利は、短期金融市場の動向を反映した、期間が1年未満の金融取引に適用される金利の総称なのに対して、長期金利は、長期金融市場の動向を反映した、期間が1年以上の金融取引に適用される金利の総称となっています。

一般に短期金利は、長期金利と比べると、近い将来に予想外の物価変動(インフレやデフレ)が生じる可能性が小さく、また金利水準は短期金融市場での資金量によってほぼ決まるため、中央銀行が金融調節によって金利水準をコントロールすることが可能となっています。

なお、金融市場全体の短期金利と長期金利の動向を見る上で作成される、短期から長期までの金利(イールド)の期間構造を一本の曲線(カーブ)で表したグラフを「イールドカーブ」と言います。

|短期金利と短期プライムレート

短期プライムレートは、短期金利の一つで、金融機関が優良企業向けに対して、短期(1年以内の期間)で貸し出す際に適用する最優遇貸出金利のことをいいます。これは、短期金融市場において、金融機関同士がお金の貸し借りをする際に適用される市場金利に連動する総合的な調達コスト等をベースに金利が決定されています。

短期金利の変動要因

短期金利は、マーケットで様々な要因を織り込みながら日々動いており、主な変動要因(材料)として以下が挙げられます。

・中央銀行の金融政策(政策金利等)に左右される
・中央銀行の金融調節(オペレーション)に影響される
・短期金融市場の資金需給(逼迫・緩慢)を反映する
・景気が良く(悪く)、物価が上昇(下落)する局面では、短期金利は上昇(低下)する傾向がある
信用収縮が起こると、短期金融市場で金利が高騰することがある(高い金利を支払っても資金が中々調達できない)
・海外の短期金利の動向を受ける(特に米国の短期金利)