金融政策

読み方: きんゆうせいさく
英語: Monetary Policy
分類: 政策

金融政策(Monetary Policy)は、一国や一通貨圏の経済の安定と成長を図ることを目的に、中央銀行が行う金融調整をいいます。

具体的には、政策金利公定歩合の操作、公開市場操作預金準備率操作(支払準備率操作)などの手段を活用し、金利や通貨供給量を調節することにより、物価の安定を図り、経済の動きを調整するものです。

なお、経済面において、中央銀行が行う「金融政策」に対して、政府が国の歳入や歳出を弾力的に増減させることによって、国の総需要の調整を図ろうとする政策を「財政政策」と言います。

目次:コンテンツ構成

金融政策の役割について

世の中において、物が売れない、失業者が増加するなど不況に陥り、デフレーション(物価水準が継続的に下降する現象)が起こることもあれば、景気が過熱してインフレーション(物価水準が継続的に上昇する現象)が起こることもあり、どちらも好ましい状況ではありません。

このような状況に対して、中央銀行は、金融政策を通して、不況やデフレの局面では、金融を緩和して経済活動が活発になるように努める一方、インフレの局面では、金融を引き締めて経済活動を落ち着かせようとします。

日本の金融政策について

日本の金融政策は、日本銀行が担当し、物価(モノやサービスの価格全体)の安定のために、金融政策の決定と実行に当たっています。また、金融政策運営の基本方針は、日本銀行政策委員会の「金融政策決定会合」で決定されます。

<金融政策の説明(日銀の解説文)>

金融政策とは、公開市場操作(オペレーション)などの手段を用いて、金融市場における金利の形成に影響を及ぼし、通貨および金融の調節を行うこと。

米国の金融政策について

米国の金融政策は、FRB(連邦準備制度理事会)が年8回開く「FOMC(連邦公開市場委員会)」で決定されます。

現在、米国は世界最大の経済大国であると共に、米ドルは基軸通貨であることから、米国の金融政策の動向は、世界に大きな影響を及ぼします(FOMCの後にマーケットが動くことも多い)。

iFinancial TV